• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【第5回】「癒やし」を求めすぎない

休む、逃げる、ウソをつくことも大事

  • 深澤 真紀

バックナンバー

2007年12月13日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「癒やし」という言葉はすっかり定着しました。しかし、むやみに「癒やし」を求めることも、メンテナンス術ではお勧めできません。

 仕事も大変、家庭も大変、人間関係というものはなにかと疲れるものですから、癒やされたい気持ちもよく分かります。しかし、「癒やされる」ことに夢中になっていると、何に疲れたか、何が大変なのかが分からなくなってしまうのです。

 本当に疲れた時には、癒やされるだけでなく、逃げたり休んだりすることも、大事なのです。

 癒やされたい時は、マイナスな状況をプラスに転化したいと思っています。一見よいことのようですが、実際には、疲れて弱っているのになお「プラスに戻さなければならない!」というパワーを使わなければいけないわけです。

 癒やされるというのは、気力と体力が充実していないとできないことです。また、日常が充実していれば、癒やされた後に「明日から頑張ろう」と思えますが、日常で逃げたいことがあるのにもかかわらず癒やされに行くと、そのまま日常に戻るのがいやになってしまいます。

 リゾートで3日間癒やされるよりも、3日間家でぼーっとしていた方がいいこともあるのです。ですから、弱った時、本当に疲れてしまった時は、弱ったままでいましょう。逃げたい時には、逃げてしまいましょう。例えば仕事で、「今日部長に会ったら、平静ではいられないかもしれない」と思ったら、その日は風邪をひいたことにすればよいのです。

返事できないメールは、しばらく放っておく

 例えば、仕事やプライベートで、「返答に窮するメール」をもらうことはよくありますよね。そんな時は、「早く返事しなくては」と思わずに、しばらく返事をしないでおくのです。

 もちろん仕事のメールには、ずっと返事しないわけにもいきません。そんな時は、期限ぎりぎりまで放っておく。返事が遅れた理由についても、正直に説明する必要はありません。「ちょっとサーバーの調子が悪くて、受け取るのが遅れてしまって…」とウソをついてもいいのです。

 特に女性や男子世代は、ウソをつくのは悪いことと思いがちです。一方で上の世代は、人間関係の中でウソをうまく使っています。「嘘も方便」というのは確かに真理です。自分を疲れさせてまで、常に誠実でいる必要は全然ありません。

 もちろん、ずっと逃げ続けることはできません。だから自分の中で「年に3回くらいは逃げてもいい」とか「月に1回くらいウソをついていい」とか目安をつくってみるのです。

 自分が周囲からどのくらい信頼されているのか? 逃げたりウソをついたりすることで、どの程度迷惑がかかるのか? など、自分の置かれている状況から、この基準を考えてみましょう。もっと言えば、本当に弱った時にウソをついたり、休んだりするために、普段から仕事などをきちんとやっておいて、「貯金」しておいてもよいのです。

 「疲れた~、癒やされに行こう!」というポジティブパワーを使うのではなく、「今日は、いろんなことから逃げちゃおう」とネガティブな方向に心を向けることも、時には必要です。

コメント10件コメント/レビュー

お書きになっていることはわからんでもないのですが、『「ちょっとサーバーの調子が悪くて、受け取るのが遅れてしまって…」とウソをついてもいいのです。』と言う嘘で濡れ衣を着せられるメールサーバ管理者のことも、ちょっとは考えて欲しいような気が…。1000人が月1回ずつ上記のようなことを言ってくれると、25営業日/月として大雑把に平均すると、40回/日のトラブルが報告されることになるわけでして、サーバ管理者はクビになってしまいそうです。本文の趣旨は、もっと自分を大切にしよう、ということですから、ロジックとしては一貫してますし、個人的にも賛成なのですが、こうした具体例が出てくると、ちょっと微妙な気分になります。(2007/12/21)

「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

お書きになっていることはわからんでもないのですが、『「ちょっとサーバーの調子が悪くて、受け取るのが遅れてしまって…」とウソをついてもいいのです。』と言う嘘で濡れ衣を着せられるメールサーバ管理者のことも、ちょっとは考えて欲しいような気が…。1000人が月1回ずつ上記のようなことを言ってくれると、25営業日/月として大雑把に平均すると、40回/日のトラブルが報告されることになるわけでして、サーバ管理者はクビになってしまいそうです。本文の趣旨は、もっと自分を大切にしよう、ということですから、ロジックとしては一貫してますし、個人的にも賛成なのですが、こうした具体例が出てくると、ちょっと微妙な気分になります。(2007/12/21)

とても大事なことだと思います。逃げる、うそをつく、じっと休んでいる。これらはなかなかできるものではありませんね。いそがしいビジネスの現場では。だからこそ、大事なのです。これだけ鬱の人や自殺が多くて社会の受ける損失は相当なものです。自殺しないで病気しないで生きててくれたらどれほど世の中のためになったことかと思うと残念でなりません。もっと自分にいい加減であれ。それが大切と思います。家庭で夫に厳しい叱責をする妻は最悪です。そういうこともしてはいけません。(2007/12/15)

私もここ最近,逃げる技術を覚えました。数年前,少し体の調子を崩していたのに,人の目を気にして頑張ってしまっていました。体がつらくても,仕事も遊びもこなそうとして,余計不機嫌になったりしていました。ある日「これは,かえって自分にも周りの人にもよくない」と思い,つらいときは休む,嘘ついても逃げる,と決めました。そうしたら自分も気が楽だし,人にも優しくなれたような気がします。その後,友人が頑張りすぎて悲鳴を上げていたので,このことをアドバイスしたら,顔が明るくなりました。まじめで休み方やずるの仕方を知らない人も結構いますが,そのまま放っておいた先に「うつ」になってしまうこともあるのでは…と思います。(2007/12/14)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リクルートは企業文化そのものが競争力です。企業文化はシステムではないため、模倣困難性も著しく高い。

峰岸 真澄 リクルートホールディングス社長