「52枚の格言カード」

52枚の格言カード

2007年12月12日(水)

モチベーションの議論の前に言いたいこと

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 どうやったら、部下のモチベーションを上げられるだろうか?

 とある勉強会の後の打ち上げで、債務超過から実質無借金経営へ、10年余りで奇跡の財務再生をとげた会社で、若くして部長になった友人が、最近多くなっている自分よりも年上の部下に対して、ふと溢した言葉だ。

 実に、返答に困る、生々しい質問だったが、決して答えとは言えないものの、何となく、仕事のモチベーションについて、常々自分が考えていることなどを話しているうちに、つい話しこみ、面白い対話となった。

 そこで、今日から数回に渡り、その時の話を思い出し、整理して、仕事のモチベーションについて、僕が思うところをまとめてみたいのだが、いきなり、モチベーションの議論をする前に、当たり前のようなことで恐縮だが、まずは、モチベーションを議論する上での「前提」を2つ、共有しておきたい。

 そのために、この後の一連の話が整理されて展開できるよう、とりあえず、次のようにモチベーションを定義しておくことにする。

 モチベーション=活動エネルギー

 文字通り、モチベーション=活動エネルギーとは、それが枯渇すると、いかなる活動もできなくなる、そんな燃料のような存在である、という意味だ。

 きっと、人により、やる気・集中力・向上心など、自分なりのモチベーションの定義を持っていると思うが、ここでは、この基本単語、2人の対話の結論となった「活動エネルギー」で、共通言語化しておく。

 さて、こうして、言葉の意味が定義されて、始めてできる質問がある。実は、これこそ、是非とも、同じ内容で、自分と部下とに質問し、その答えを、チーム内でシェアしてもらいたい基本的な問いなのだが、それは、

 貴方にとって、活動エネルギーが充電される、“動機付けの要素”は、何だろうか?

 という問いである。一人では、ちょっと考え込んでしまう人もいるだろうが、チームで要素を出し合えば、心配はいらない。しばらくすると、次のような、尤もらしい表現が出てくるものだ。

  1. 偉くなること
  2. 金を稼ぐこと
  3. 責任ある目標
  4. やりがいある仕事
  5. 独立すること
  6. 成長の機会

 しかも、どの要素も、なるほど、これなら当たり前だと、誰もが納得できるような事柄である。しかし、どの組織であっても、チームで数多く要素を出し合えば、その全体像としては、必然的に、このように、誰でも納得できるような事柄になってしまうものなのだ。

 しかしながら、この中から一つだけを選べ、と個人的に問われれば、実は、びっくりする程、人によって“動機付けの要素”はバラバラで、その意味合いや深さもマチマチになる。

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著者プロフィール

木内一朗(きうち・いちろう)
有限会社木内式 取締役

木内一朗

1965年、千葉県香取市生まれ。88年、東北大学工学部(原子核工学科)卒業後、株式会社リクルート入社。93年より『暁の駱駝プロジェクト』にて、コンビニECマガジン創刊など新事業立案に従事。97年米ジャパンエントリー社に出向、米IT企業の日本進出を支援。2004年、有限会社木内式を設立。現在、インテグレーション・マネジメント株式会社パートナー、丸の内西岡塾講師、ベンチャー2社の社外取締役を兼任。専門分野は、組織開発、データベース設計。

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