どうやったら、部下のモチベーションを上げられるだろうか?
とある勉強会の後の打ち上げで、債務超過から実質無借金経営へ、10年余りで奇跡の財務再生をとげた会社で、若くして部長になった友人が、最近多くなっている自分よりも年上の部下に対して、ふと溢した言葉だ。
実に、返答に困る、生々しい質問だったが、決して答えとは言えないものの、何となく、仕事のモチベーションについて、常々自分が考えていることなどを話しているうちに、つい話しこみ、面白い対話となった。
そこで、今日から数回に渡り、その時の話を思い出し、整理して、仕事のモチベーションについて、僕が思うところをまとめてみたいのだが、いきなり、モチベーションの議論をする前に、当たり前のようなことで恐縮だが、まずは、モチベーションを議論する上での「前提」を2つ、共有しておきたい。
そのために、この後の一連の話が整理されて展開できるよう、とりあえず、次のようにモチベーションを定義しておくことにする。
モチベーション=活動エネルギー
文字通り、モチベーション=活動エネルギーとは、それが枯渇すると、いかなる活動もできなくなる、そんな燃料のような存在である、という意味だ。
きっと、人により、やる気・集中力・向上心など、自分なりのモチベーションの定義を持っていると思うが、ここでは、この基本単語、2人の対話の結論となった「活動エネルギー」で、共通言語化しておく。
さて、こうして、言葉の意味が定義されて、始めてできる質問がある。実は、これこそ、是非とも、同じ内容で、自分と部下とに質問し、その答えを、チーム内でシェアしてもらいたい基本的な問いなのだが、それは、
貴方にとって、活動エネルギーが充電される、“動機付けの要素”は、何だろうか?
という問いである。一人では、ちょっと考え込んでしまう人もいるだろうが、チームで要素を出し合えば、心配はいらない。しばらくすると、次のような、尤もらしい表現が出てくるものだ。
- 偉くなること
- 金を稼ぐこと
- 責任ある目標
- やりがいある仕事
- 独立すること
- 成長の機会
しかも、どの要素も、なるほど、これなら当たり前だと、誰もが納得できるような事柄である。しかし、どの組織であっても、チームで数多く要素を出し合えば、その全体像としては、必然的に、このように、誰でも納得できるような事柄になってしまうものなのだ。
しかしながら、この中から一つだけを選べ、と個人的に問われれば、実は、びっくりする程、人によって“動機付けの要素”はバラバラで、その意味合いや深さもマチマチになる。
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