「52枚の格言カード」

52枚の格言カード

2008年1月9日(水)

能力は自然につくものではない

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 どうやったら、部下のモチベーションを上げられるだろうか?

 友人のこの呟きをキッカケに始まったモチベーションのシリーズも、今回が4回目。ここまでは、やや慎重に、モチベーションという、曖昧で、かつ、大袈裟なコンセプトに対して、何を議論しているのか、共通の認識を読者と作りながら、次のような構図にまとめてきた。

構図

 そこで、4回目の今日も、この構図の路線に従い、本人のモチベーション次第である「能力→努力」の領域に、影響を及ぼす要素について、あと2つほど大切なことを加えていきたい。

 ということで、今日は、ずばり格言から紹介する。

目標に照らして自らの仕事を評価するには、情報が必要である P.F.ドラッカー

 これは、毎度お馴染みドラッカーが、1954年に書いた『現代の経営』の中で(ドラッカー選書『[新訳]現代の経営(下)』,1996,ダイヤモンド社,pp183-192)、「仕事において責任をもたせる方法」の1つとして提案した一文である。

 ところで、この文。文法的に見てみると、「には、」を連結部に、前半は目的、後半は方法、という関係で接続されていることが分かる。そこで、ちょっと、まどろっこしいかもしれないが、一度、前後を別々の単文にして

前半(目的):目標に照らして自らの仕事を評価する
→ 自分の仕事は、自分で評価しなくてはならない
→ 自己評価が必要

後半(方法):(その目的のためには、)情報が必要である
→ そのためには、フィードバック情報が必要だ
→ フィードバック情報が必要

 と、こう読み解いてみてほしい。なぜなら、こうして読んでもらえれば、この格言を使って僕が伝えたいことが、あえて、詳しく説明する必要がなくなるからだ。

 そして、前回のキーワードとなった「機会」に、この2つを加えると、本人のモチベーションに依存するしかない「能力→努力」のブラックボックスに、影響を与える3つのスパイスの正体が明らかとなる。それは、

  1. 機会
  2. 自己評価
  3. フィードバック情報

 である。

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著者プロフィール

木内一朗(きうち・いちろう)
有限会社木内式 取締役

木内一朗

1965年、千葉県香取市生まれ。88年、東北大学工学部(原子核工学科)卒業後、株式会社リクルート入社。93年より『暁の駱駝プロジェクト』にて、コンビニECマガジン創刊など新事業立案に従事。97年米ジャパンエントリー社に出向、米IT企業の日本進出を支援。2004年、有限会社木内式を設立。現在、インテグレーション・マネジメント株式会社パートナー、丸の内西岡塾講師、ベンチャー2社の社外取締役を兼任。専門分野は、組織開発、データベース設計。

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