「西山昭彦の「女性管理職の落とし穴」」

西山昭彦の「女性管理職の落とし穴」

2007年12月19日(水)

【第9回】一瞬で人を“とりこ”にするトーク術

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 どれほど優れた計画も、秀逸なアイデアも、それを相手に分かってもらえなければ、成果はゼロだ。自分の秘めたる力も「伝わってナンボ」の世界。しかし、自分の中身を鍛えることには熱心でも、伝え方を工夫していない人があまりにも多すぎる。

 人と人が出会って話がうまく進むかどうかは、初めの数分で決まる。その間に、自分の持ち味や魅力を出し切れるかどうかが勝負だ。今回は、第一印象で上手に自己アピールするコミュニケーション術を紹介しよう。

 人を見るプロといえば、人材紹介会社の面接担当者がそうだ。以前、東京ガス都市生活研究所が、128社の人材紹介会社を対象に「就職希望者との面接に関するアンケート」とヒアリング調査を行った。この調査結果を基に、面接担当者たちは就職希望者のどこを見て、どう判断しているのかを見てみよう。

 まず、就職希望者の実力と面接の合否の関係については、グラフ1のような結果が出た。この場合の実力というのは、前の職場での業績や実際の仕事ぶり、企画力といったものを指している。

就職希望者の実力と合否の関係

グラフ1 就職希望者の実力と合否の関係

 企業で求められるのは即戦力。しかしグラフから分かるように、実力があってもうまくアピールできず、面接で失敗する人が想像以上に多い。逆に、それほど実力がなくても、面接に成功する人が3割以上いるから驚く。

 では、実力があっても面接に成功しない原因は何だろうか。これについては、グラフ2のような結果が出た。複数回答だが、上位3項目がとりわけ多く指摘されている。

実力があっても、面接に成功しない要因

グラフ2 実力があっても、面接に成功しない要因

 事前に「何を質問されるのか」「何を注意すればいいのか」を考えてから面接に挑む。こうした姿勢が見られないと「用意不足」と判断されてしまい、それが面接の合否を左右する。ある面接担当者は、「どのような仕事においても、事前の準備をする習慣は必要。面接できちんと準備ができない人は、きっと仕事でも怠るだろうと見られる」と語る。

 実際のところ企業が人材に求めるものは、実力+α。仕事上の実力は、企業人としての最低条件にすぎず、面接ではそれ以外の要素が重視されることが多い。とりわけ重視されるのが、コミュニケーション能力だ。

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著者プロフィール

西山 昭彦(にしやま・あきひこ)

西山 昭彦

一橋大学社会学部卒。東京ガス入社後、ロンドン大学大学院政治経済学科およびハーバード大学政治学大学院に留学。社内ベンチャーで新会社を設立後、法政大学大学院社会科学研究科博士後期課程を修了し、経営学博士に。2004年から東京女学館大学教授、東京ガス西山経営研究所長に就任。人材開発、勉強法、キャリアデザインなどをテーマに、執筆や講演を行う。趣味は海外旅行、グルメ。著書に『企業内プロフェッショナルの時代』(プレジデント社)、『こま切れ時間活用術』(日本実業出版)、『女たちは管理職をめざす』(中経出版)、『40代で始める「最終戦略」ノート』(こう書房)など。(写真:いずもと けい)


このコラムについて

西山昭彦の「女性管理職の落とし穴」

企業で成功するリーダーの条件とは何か。女性が描くリーダー像と、多くは男性である経営幹部が望むリーダー像には、少なからず差異がある。このコラムでは、多数のビジネス書を手がける経営学博士が、女性リーダーが陥りがちな落とし穴を指摘し、その解決策を指南する。

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