「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」

【第6回】無理せず、自分を大事にする

様子を見る、無理をしない、諦めることも必要

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2007年12月20日(木)

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 前回の記事には、たくさんのコメントをいただき、ありがとうございました。

 このメンテナンス術の連載でお勧めする「ウソ」とは、大きなウソや偽装、大きな迷惑などを防ぐための「小さなウソ」です。大きなトラブルになるのを防ぐためには、途中で休んだり、逃げたり、ちょっとしたウソをつくことも大事だと思うのです。

 具合が悪いのを放っておいたり、無理して頑張って大きな病気になって、かえって周囲に多大の迷惑をかけるくらいなら、ちょっと迷惑をかけることになっても、初期の段階で休んだり、病院に行った方がよいのと同じようなことなのです。

 さて、「向上すること」「成長すること」「自己実現すること」「自分を磨くこと」…、これらを目標にしている人も多いでしょう。

 いろいろな経験をしていく中で、結果的に成長していたり、自己実現しているのはよいことだと思います。しかし、「成長すること」や「自己実現すること」自体が目的になってしまうことも時にはあります。

 「何のために」「どのように」成長したいのかを考えないで、ただただ「成長したい」と思ってしまっていないでしょうか?

 これまでの回で触れてきた「自分探し」「癒やし」も同様ですが、「探したい」「癒やされたい」ということに夢中になるあまり、「何のために」があまり考えられていない気がします。まして、向上や成長や自己実現には、とてもパワーを使います。目的も分からずにむやみにそれを目指しても、やはり疲れてしまうのです。

 生きていく中で大切なのは「自分を大事にすること」です。自分を大事にしない人が仕事や周りの人々のことを大事にできるわけがありません。そのために、まず、自分を「メンテナンス」することが大事なのです。

「様子を見る」「無理をしない」「諦める」

 そして、自分をメンテナンスするためには、むやみに自分を疲れさせてはいけません。そのために大事なことは、「様子を見る」「無理をしない」「諦める」ということです。

 何か「やりたいこと」があったら、とにかく無理してでもやるべきでしょうか?

 まずは、自分の状況と周りの状況も含めて、「様子を見ること」です。少なくとも自分で、「今は、そのタイミングじゃないな」と思う時は、やたらに動かない方がいいのです。自分で判断できない時は、周囲に相談してもいいでしょう。

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術

仕事、生活、恋愛に結婚…。様々な人間関係に疲れてしまいがちな人々に贈る、このコラム。若者や女性の生態に詳しい著者が、「メンテナンス」という考え方を取り入れた人間関係の構築術を指南する。この連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)が、2009年4月に発行。

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