「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」

【第8回】「自分法人」として「他人法人」とつき合う

マーケット、プロジェクト、プレゼンテーションを考える

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2008年1月10日(木)

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 前回までは、「人間関係をメンタルでなくメンテナンスで考える」ために、まず「自分をメンテナンスすること」についてお話ししてきました。

 人間関係とは「自分との関係を考えること」から始まります。ですから、まず「自分という人間との“人間関係”」のメンテナンス方法を考えることが大事なのです。このメンテナンス方法とは、以前も触れたように「自分が弱っている時は無理しすぎない」「時には休んだり逃げたりする」といったことです。

 今回から、自分以外の「他者」との人間関係についてお話ししたいと思います。まず、恋愛、家族、友人、職場といった、「よく知っている他者」との人間関係を中心に考えていきます(「知らない人との人間関係」「客としての人間関係」などについても、いずれお話ししていきたいと思っています)。

 さて「自分のメンテナンス術」では、自分のことを家や車やパソコンをメンテナンスするようにメンテナンスしよう、とお話ししてきました。具体的には、「自分を労いながら長持ちさせる」「まあまあの人生が送れるようにする」ということです。

 「他人との人間関係メンテナンス術」では、自分を「法人(会社組織)」と考えます。自分は「自分法人」の代表取締役であり、営業部であり、総務部であり、広報部であり、企画部です。つまり、法人としてすべての部を担当しなければいけません。また「自分法人」では、他の部をアウトソーシングすることはできても、代表取締役を他人に渡すことはできません(渡してもいけません)。

 同じように他人も(家族や恋人であっても)、「他人法人」というそれぞれの法人だと考えます。「自分法人」が「他人法人」とどのようにつき合うか考えることで、人間関係をメンテナンスしていくのです。

 法人の大きな目的は、「自社の利益を出すこと」です。人間も当たり前ですが、「自分のために生きている」のです。人間関係のトラブルのほとんどは、「他人が自分のために生きてくれない」から起きるのです。

 しかしお互いを法人だと割り切れば、他社が自社のためだけに動いてくれないのは当然だと思えるようになります。そのうえで、どうやってつき合っていくかを考えていくのです。

「マーケット」という考え方

 「自分法人」という考え方を取り入れるにあたって、人間関係を次の3つの柱で考えます。

(1)「マーケット」で考える
(2)「プロジェクト」で考える
(3)「プレゼンテーション」で考える

 まずは「マーケット」という考え方です。法人でマーケットを考えるのは当たり前のことですが、人間関係においても「市場価値」という考え方は重要です。

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術

仕事、生活、恋愛に結婚…。様々な人間関係に疲れてしまいがちな人々に贈る、このコラム。若者や女性の生態に詳しい著者が、「メンテナンス」という考え方を取り入れた人間関係の構築術を指南する。この連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)が、2009年4月に発行。

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