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30女と平成男子の「治療法」
~力いっぱいヨガをするのはやめよう

石原壮一郎氏×深澤真紀氏 その3(最終回)

  • 深澤 真紀

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2008年1月18日(金)

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「30女」の病の治療法とは何か、もしかしたら「おじさん」という病にも同じ方法で効き目があるのでは? 『30女という病--アエラを読んでしまう私の悲劇』を出版された石原壮一郎さんと、NBオンライン連載の「U35男子マーケティング図鑑」から生まれた『平成男子図鑑 ~リスペクト男子としらふ男子』の筆者、深澤真紀さんの対談、最終回です。



●深澤さんの最新連載は、こちらから→ 「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」、「くらたまとフカサワのアジアはらへり旅

前回から読む)

石原壮一郎氏

石原壮一郎氏

石原 30男も30女も、同じようなウイルスが周りでうようよしていて、同じ病を背負う可能性があります。

 でも、30女のほうが急にモテなくなったり、会社でもよほど実力のある人じゃない限りは居心地が悪くなったり、結婚しなきゃというプレッシャーが強くなったり、今のうちに子供を産まなきゃと迷ったり……。

 その辺の締め切りがいっぺんにやってくる辛さがあって、そこで病を発症してしまうんじゃないかと思うんです。

深澤 それはあります。

石原 本当は男子も同じようなことを考えなきゃいけないはずですが、実際には考えずに何となく済んじゃってるところがあります。

 女の人ばかりが課題を背負わされて、非常に切ない。

懸命な30女、のんきに見える平成男子

深澤 この世代の男女のカップリングはあまりうまくいっていないですね。30女はもっと年下にいくか、不倫にいくかですから。

石原 「私たちはこんなに一生懸命生きているのに、お前らは何てのんきなんだ」という30女の怒声が聞こえてきそうです。

深澤 30女は平成男子に「何をまったりしているの?」とイラついているでしょうね。

石原 「終電すぎまで一緒にいたけど、あとはどうするの?」と。

深澤 男子は「漫喫(漫画喫茶)夜明かしするか?」、しかもカップルシートに座ろう、ということすら考えない。漫喫でそれぞれの席でマンガ読んでる(笑)。女子に対して、「何で俺が気ぃつかわなきゃならないの?」と思っているくらいです。

 平成男子が幸せだとしたら、今まで男の人が背負わされてきたデートコースの段取りや、支払いということを、やらなくてよくなった最初の世代であるということです。女の人のありがたみが値崩れしていますから、手間も掛けなくなった。

石原 セックスのハードルもかなり低くなっています。

深澤 友達でも元カノでもやらせてくれるというのが、さほど珍しくありませんしね。昔は元カノとやるには必ず儀式が必要でしたけど、今は「私も今彼氏いないし、いいよ」ってやらせてくれたりするので。

石原 昔は、内心お互い「やってもいい」と思っていても、ひとしきり修羅場を経る必要がありましたけど。

深澤 言質を取り合ったりね(笑)。そういう面倒なことは今はありません。

── 平成男子と30女は、男と女の立ち位置が逆転したような関係ですが、彼らの恋愛ってどうなるんでしょう。

石原 30女がこだわりを捨てない限り、平成男子には目を向けないと思います。

深澤 彼女たちが欲しいものを男子は何一つ持っていませんからね。

石原 30女という病によって、彼女たちの望むものはどんどん大きくなってると思うんです。同時に、その欲望に自分自身も押しつぶされそうになっている。

 自分が本当にそこに行きたいのか?それが欲しいのか? 自分でも分からなくて、「やっぱりいらなかった」と気付くとしても40歳になってから……。

深澤 そうですね。

石原 自分の付加価値を男に求めたり、昔ながらのリーダーシップ的な存在感を求めたり、30女は男へのハードルを一方的に上げています。自分が恋愛の現役であることを証明するには、それが一番簡単な方法だから。

 そんなベクトルでいる限り、平成男子は30女のペット以上にはなれないと思います。

片方だけがリセット役、はもうできない

深澤 私が『平成男子図鑑』を出した後で取材にきた女性誌のテーマはほとんど、「平成男子と同世代の女の人たちの恋愛はどうすればうまくいくか?」でした。

 女性は自分の力で欲しいものを全部手に入れながら、人生をリセットしたいときには男性を利用しようとしています。そして今はその舞台裏を男子も分かっている。だから「もう付き合っていられない」となるのは当然です。「俺だけ頑張って、なぜ君のリセットを助けなければいけないの?」って。

 つまり、よくも悪くも30女はもう、男で人生のリセットはできない。どうしてもリセットしたければ、相手のリセットも許すぐらいの心積もりでなきゃいけないんです。夫婦なら「1人目は私が育休。2人目はあなたが育休」という感じです。

石原 30女というのは、「女が得をして当然」と思っている最後の世代だと思いますね。

深澤 確かに。団塊からバブル世代の男性は「君が君らしく生きるために手伝う」みたいなことを言わされちゃった世代ですから。

石原 40男には、そういう30女の身勝手さを許したいとか、包み込んであげたいという男の甲斐性幻想がありました。

深澤 大人萌えですね(笑)。

石原 男子世代は「そんなの割に合わない」とわかっていて「だまされない」人たちですね。

深澤 男子の側は「まったり」とか「ささやかな幸せ」といった「低め安定」志向を変える気はない。彼らの人生には勝ち逃げの保証がまったくないので、足元を固めていくしかサバイバル術はありませんから。

石原 足元を一緒に固めてくれる30女がいればいいわけですけど。

深澤 それは難しいでしょう。女の人には、極端に言えば「自分だってチャンスがあればモナコ后妃になれるかもしれない」という幻想が多かれ少なかれあるような気がします。

石原 (笑)。でも実際には、自分に「モナコ后妃」を務められる器は何もないわけですよね。

深澤 もちろんないですよ。

石原 リアルを見ちゃえば平成男子もよく見えると思うんですよ。一緒に暮らして、とても楽そうな人たちだし。

深澤 そうなんですよ。「低め」ですけど安定している。

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