「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」

【第10回】恋愛を「プロジェクト」で考える

恋愛関係の目標を設定し、うまくいかなくても悩まない

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2008年1月24日(木)

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 前回の記事にも、コメントをありがとうございます。恋愛マーケットの話でしたが、「恋愛はしなくてもいい」という部分に共感していただけたようです。


 いまや「恋愛していなければ女ではない」と、「恋愛するのが常識」のように言われています。最近では男性すら、そう言われたりしているようです。世間もマスコミも、「恋愛」を勧めすぎだと思うのです。

 恋愛というのは、時間もお金も神経も使う、とてもコストのかかる「趣味」です。自分が傷つくことも、疲れてしまうことも多い。そもそも、恋愛にあまり向いていない人も多いものです。

 もちろん、恋愛がすばらしい経験になることもあります。しかし、恋愛には「才能と運」がとても重要ですから、誰もがいつでも理想の恋愛ができるわけでもありません。

 だとしたら、
 
・恋愛は、自分に向いていないからしない
・恋愛は、疲れるからしない
・自分に合った相手に会うまでは、恋愛しない
・自分が恋愛できる時期が来るまで、恋愛しない
・恋愛は、妄想だけで楽しんでおく(←これは、けっこうお勧めです)
・恋愛以外の、人間関係のメンテナンスを重視する
 という選択肢を持っておくことも、とても大事なのです。

 「ほかの皆が恋愛するから」とか、「恋愛しないと、女を捨てていると思われるから」などと心配して、無理矢理に恋愛することはないのです。

 恋愛していないことについて外野がいろいろ言ってきても、まじめに答えることなどありません。「心配してくれてありがとうね、私なりに頑張っているから」などと、適当にあしらっておけばいいのです。

恋愛市場では、勝てなくても自分を責めない

 恋愛をはじめとする人間関係を、「マーケット」「プロジェクト」「プレゼンテーション」という視点で考えようとお話しました。これは一見、「人間関係を前向きに勧めていこう」というように聞こえるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

 この連載の「人間関係をメンテナンスする」という考え方は、人間関係に過剰な思い入れをしないで、淡々とつき合っていくために提案しているものです。

 「マーケット」「プロジェクト」「プレゼンテーション」という考え方も同様です。これらのように、普段仕事でも使っている考え方を人間関係にも応用し、過剰に頑張りすぎたり空回りしたりするのを予防し、「そこそこうまくいくこと」を目標にしています。そして、そもそもうまくいかないことも前提として、うまくいかない場合でも自分が傷つきすぎないようにすることが目的なのです。

 この連載の目的は、「自分をすり減らさない」ことですから、恋愛であっても「自分がすり減る」ような方法論は考えません。中には、「傷つかなければ恋愛ではない」という人もいるかもしれませんが、それはあくまで「趣味」なので止めません。

 

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術

仕事、生活、恋愛に結婚…。様々な人間関係に疲れてしまいがちな人々に贈る、このコラム。若者や女性の生態に詳しい著者が、「メンテナンス」という考え方を取り入れた人間関係の構築術を指南する。この連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)が、2009年4月に発行。

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