「日経WOMAN」では、創刊20周年を記念して「女性が働きやすい会社ベスト100」を独自調査。4月4日、東京・六本木ヒルズにて、ランキング発表会を行った。


盾を手にコメントするP&Gの桐山一憲社長 (写真:山田 愼二、以下同)
今回第1位に選ばれたのはP&G。同社では16年前から社員のネットワークの構築、トレーニングの開発などを通じて、女性活用への取り組みを進めていた。
記念の盾を手にした同社社長の桐山一憲(きりやま・はつのり)氏は、「わが社にとって、重要な経営戦略の1つがダイバーシティー。多様化する消費者のニーズに誠実に応えたいという思いと、社員個人個人の力を発揮してもらいたい、さらに優秀な人材を確保したいという狙いからでもあります。今後とも女性にとってもダイバーシティーにとっても、いい会社であり続けたいです」と、受賞の喜びを語った。
「日経WOMAN」では過去にも同様の調査を行っているが、2008年版では「女性を生かす企業の姿や人事制度の評価」が調査目的となっている。まず2008年1月上旬〜2月下旬に全国の上場企業と有力非上場企業3969社にアンケートを行い、416社の有効回答を得た。
これを元に同誌編集部では、日本女子大学人間社会学部の大沢真知子教授、キャリアネットワークの河野真理子会長、富士通総研経済研究所主任研究員の渥美由喜さんとともに独自基準に照らして指数化し、格付けを実施した。
採点の際の指標としたのは、以下の4点である。
- 管理職登用度(女性役員相当職の有無、女性管理職比率など)
- 女性活用度(女性活用専任組織の有無、女性対象の研修制度の有無など)
- ワークライフバランス度(男女の有給休暇取得率、育児休業取得率など)
- 男女均等度(女性社員の比率、平均勤続年数など) )
「管理職登用度ベスト10」ランキングでは、1位がP&G、同列2位でクレディセゾン、ベネッセコーポレーションとなっており、その他外資系および流通・サービス業が多く顔を覗かせた。上位5社の女性管理職比率は20%以上。調査対象の70%が、5年前に比べて女性管理職が増えていると答えている。
「女性活用度」ランキングでは、同列1位が大和証券グループ本社と日本IBM。3位が松下電器産業。ベスト10内の3社が金融系で、既に女性を多く採用していた会社での女性活用が促進された結果がうかがえる。上位社のほとんどが経営トップが女性活用に積極的で、専任組織を備えている。
「ワークライフバランス度」ランキングでは、1位が松下電器産業、2位オリックス、3位がアフラック。IT(情報技術)を利用したテレワーク制度導入を推進しやすかった強みからか、電子機器メーカーが突出している。さらに、上位社を中心に、男性のワークライフバランスを考慮する傾向も見られた。
「男女均等度」ランキングでは、1位が日本生命保険、2位が第一生命保険、同列3位に東芝、野村ホールディングス、富士通。保険会社がベスト10内に数多くランクインしているのが特徴だ。女性の採用が多く、結婚や出産後も仕事を続けやすい(女性の勤続年数が長い)企業が上位を占めた。
これらの4つの指標から、総合ランキングの結果は表のようになった。
| 1位 | P&G | 女性管理職登用、女性活用でリード。16年前からダイバーシティーに取り組み、「【仕事と子育て】カウンセリング」を導入 |
| 2位 | 日本IBM | 女性活用度1位、IT企業として率先してモバイルワークの導入に取り組み、育児や介護と仕事の両立をサポート |
| 3位 | 松下電器産業 | ITを使いフレキシブルに働けるe-Workを導入。ワークライフバランス度1位に |
| 4位 | オリックス | 「Keep Mixed」ダイバーシティーを推進。フォーラムを通じ意識啓発に尽力 |
| 5位 | ソニー | 社長直轄組織「DIVI@Sony」を発足、女性活用に取り組む。女性の管理職登用も推進 |
| 6位 | 富士通 | 女性社員の4割が育児をしながら勤務。在宅勤務のトライアルも実施中 |
| 7位 | 大和証券グループ本社 | 女性活用を拡大、女性活用度1位 |
| 8位 | 高島屋 | 社員の46%が女性。女性の平均勤続年数19年5カ月 |
| 9位 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | コアタイムのないフレックスタイム勤務制度で柔軟な働き方を可能に |
| 10位 | 住友生命保険 | 女性社員のステップアップを後押し、ジョブカムバック制度も好評 |
※「日経WOMAN」調査結果より
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