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【第21回】何のために働くのか?

経済活動か、それとも理想のためか

  • 深澤 真紀

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2008年4月17日(木)

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 皆さんは、何のために働いていますか? 「経済活動」として? それとも「理想」のためですか?

 「仕事」とは何かについて、20年近く働きながら、私も考えてきました。そして、「お金のために働いている」と思うことも、「理想のために働いている」と思うこともありました。

 しかしこの2つは時として、相反してしまうものです。「お金のためにだけ働いていて、理想を失ってしまった」ということもあるし、「理想のために、お金にならない仕事になってしまった」ということもあります。

 この相反する2つを結ぶ考え方で、この2つと同じくらい大事な考え方がある、と最近考えるようになりました。

 それは「分担のために働いている」という考え方です。私たちが社会で生きている限り、誰かがやらなければいけない仕事がある。それを、様々な人が分担していくのも「仕事」の大事な要素なのです。

 自分のやっている仕事を「つまらない」と思ったり、テレビや雑誌などで自分のやっている仕事を自信ありげに語る人などを見て「羨ましい」と思うこともあるかもしれません。

仕事によって、社会の役割を「分担している」という考え方

  しかし、「分担」という視点で仕事を見れば、仕事にはそれぞれの意味があります。自分の仕事が、自分にとって経済的メリットや、自分の会社にとって経済的メリットを与えられているだろうか? そして、社会から必要とされているものを自分も「分担」できているのか?

 さらには、仕事をすることで自分の理想や志を満たせているのか? 特に理想や志は、人によって全く違ったものになるでしょう。例えば、「地球環境を守りたい」という志もあれば、「社会に全く新しい価値観を生み出したい」という理想もあります。

 最近は、「仕事で自分の理想をかなえる」という考え方が重視されることもありますが、理想や志に偏りすぎることもよくありません。

 なぜなら、理想や志をかなえることはとても難しいですし、何よりも、人によって理想や志の基となる「いいこと」や「正しいこと」の価値観が違うからです。

 「仕事」は1日の中の長い時間をかけ、人生の中でも多くの時間を割いているものなので、自分をすり減らすことも多いものです。

 だからこそなるべく自分を長持ちさせるために、仕事をする時の「経済活動」「分担」「理想」のバランスを、自分の中で決めていくこと。そう考えれば、仕事を過剰に評価したり過度に卑下することもなく、長く働き続けていくことができるでしょう。

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