「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」

【第28回】起業で失敗しないために(2)

無理に人を雇わない、大事な仕事を丁寧にやる

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2008年6月5日(木)

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 前回は、独立する時には、まずは1人で仕事を始めることをお勧めしました。

 1人で仕事を始めてみると、自分のスタイルや、できること・できないこと、やりたいこと・やりたくないことなどが見えてきます。

 そして、会社にいた時の自分と独立してからの自分は、意外と違うということに気づき、自分でも驚くことがあります。そしてそれは、実際に独立してみないと分からないものなのです。

 例えば独立するためには、「孤独に強い」ことは大事な要素です。
 
 会社員時代と違って、ちょっとした愚痴を言いたくなった時、大きなトラブルに遭遇した時まで、基本的に自分だけで解決しなければいけません。
 
 私自身は、大きなトラブルへの対抗力は強かったのですが、ちょっと嫌なことがあった時に愚痴を言う相手がいなくて、つらい思いをした時期がありました。今では誰彼かまわず、ちょっとした愚痴を言っているので、嫌がられていますが(笑)。

 また、嫌なことやトラブルがなくても、基本的に「1人でいること」が嫌いでないことが大事です。例えば1週間くらい誰にも会わなくても平気だとか、1人で焼き肉屋に入ったり、フランス料理のコースを食べたりすることもできる、一人旅をしても寂しくならない、といったように、「おひとりさま」マインドを持っている人の方が、独立に向いているでしょう。

 そして、1人で仕事をしていく中で見えてきた自分のスタイルに応じて、このまま1人で仕事を続けていくのか、後から人を雇うのかを考えればいいのです。

無理して人を雇わなくてもいい

 ただし起業して人を雇う場合、会社員として部下を使っていた時よりもずっとストレスは多いことを覚えておきましょう。
 
 大企業と違って組織の規模が小さいですから、相手との関係が濃くなり過ぎて、お互いの逃げ場がなくなったりするからです。
 
 ですから、最初から社員を雇うのではなく、外注スタッフやアルバイトに仕事を頼んだりして、自分が「経営者」としてどのように人を使えるタイプなのかを知っておいた方がいいでしょう。

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術

仕事、生活、恋愛に結婚…。様々な人間関係に疲れてしまいがちな人々に贈る、このコラム。若者や女性の生態に詳しい著者が、「メンテナンス」という考え方を取り入れた人間関係の構築術を指南する。この連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)が、2009年4月に発行。

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