「西山昭彦の“企業内プロ”の行動学」

西山昭彦の“企業内プロ”の行動学

2008年6月2日(月)

社内づき合いのYES、NOを見極める

参加すべき宴会、断るべき飲み会

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 企業でプロフェッショナルとして仕事をする、“企業内プロ”になるためには、どのように振る舞えばいいか。このコラムでは、社内外の人間関係の構築術や仕事の進め方について見ていく。

 職場での人間関係は、仕事をするうえでプラスにもマイナスにも作用する重大事だ。できることなら、良好な関係を保ちたい。今回は、社内での飲み会やイベントなどの「社内づき合い」に関して、「どんな時は参加すべきか」「どんな時に断るべきか」について述べていこう。

 まず、原則として出席すべきものは「公式の社内行事」だ。例えば歓迎会や送別会など、部課内の全員参加が暗黙の了解であるようなイベントには、可能な限り出席すべきだ。コミュニティーの結束上、避けられないものと考えよう。

 こうした行事は酒の席になることが多いが、ここで「飲める」「飲めない」は関係ない。目的は飲んで騒ぐことではなく、皆と顔をつき合わせて話すことだ。だからこそ、「出席して、その場にいること」に価値がある。

 行事に酒がつきものなのは、酒が入ることで打ち解けやすくなり、コミュニケーションを円滑にしやすいからだ。筆者も、酒の力を借りることがよくある。では、飲めない人はどうしたらよいのだろうか。

 ある企業の社長は全く飲めないので、飴玉をしゃぶりながら、酒席に参加するという。こういう人は、「場に溶け込む術」を身につけている。酒を飲んでいなくても、場の雰囲気に合わせて「うまく酔える」のだ。しかも彼らは飲んでいないから、その場で言ったことを忘れないし、何度も同じことを言ったりしない。大したものである。

 これはその人の性質というより、訓練のたまものだ。場数を踏むことで慣れるのである。そして経緯はどうあれ、出席したら思い切り楽しむことだ。「乗ってしまえる」自分になることが大事なのだ。

 こうした行事は、せいぜい年に数回、多くても十数回だ。それを面倒がって参加しなければ、せっかくのチャンスを逃がすことになる。それどころか、「つき合いの悪い人」と敬遠され、周囲から浮いてしまった結果、普段でも助けてくれなくなることすらあり得る。

 ただし、部門単位で数百人規模の大人数が集まり、誰が来たかも分からないような行事への参加・不参加は、それほど重要ではない。

不意の誘いは、断っても後でフォローできる

 対して、非公式な場合を考えてみよう。例えば、仕事帰りに「ちょっと軽く飲みに行こう」と誘われた場合だ。こうした誘いは、筆者の場合、できるだけ避けるようにしてきた。こちらにも都合があるし、すべてにつき合っているとキリがないからだ。

 めったに声をかけない役員が初めて誘ってきた場合などは例外として、職場でいつも顔を合わせている同僚や、飲み好きな先輩・直属の上司などからの不意の誘いは、断っても大きな影響はない。

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著者プロフィール

西山 昭彦(にしやま・あきひこ)

西山 昭彦

一橋大学社会学部卒。東京ガス入社後、ロンドン大学大学院政治経済学科およびハーバード大学政治学大学院に留学。社内ベンチャーで新会社を設立後、法政大学大学院社会科学研究科博士後期課程を修了し、経営学博士に。2004年から東京女学館大学教授、東京ガス西山経営研究所長に就任。人材開発、勉強法、キャリアデザインなどをテーマに、執筆や講演を行う。趣味は海外旅行、グルメ。著書に『企業内プロフェッショナルの時代』(プレジデント社)、『こま切れ時間活用術』(日本実業出版)、『女たちは管理職をめざす』(中経出版)、『40代で始める「最終戦略」ノート』(こう書房)など。(写真:いずもと けい)


このコラムについて

西山昭彦の“企業内プロ”の行動学

企業でプロとして仕事をするためには、どのように振る舞えばいいか。社内外の人間関係の構築や仕事の進め方について、多数のビジネス書を手がける経営学博士の西山昭彦が指南する。

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