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真実を直視する覚悟

~がん看護専門看護師 田村恵子~

  • 茂木 健一郎

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2008年6月24日(火)

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 今回お話をうかがったのは、がん看護専門看護師の田村恵子さん。田村さんのお仕事は、残された日々を懸命に生きるがんの患者さん、家族のかたを看護師の立場でサポートすること。人間の死生観を問われる収録だった。

 田村さんは、「人は悲しくて泣くのではなくて、真実に触れたことで泣く」とおっしゃっていた。それを聞いて、そうだ、人生とはそういうものだと感じた。今回の番組の中で出てきた患者さんが、娘の結婚式にもう間に合わないかもしれないと知る。娘がいてお母さんがいて、いつかは別れが来る。しかしわれわれは普段その真実に眼を向けていない。その瞬間に真実が具体的な形を取って現れてきた。

 普通、結婚式というのはめでたいことだが、それは次の世代が次の生命を育みはじめる、自分の世代が1つの役割を終えたという儀式でもある。それが凝縮されたかたちで提示されたとき、人は真実に触れた思いがするのではないか。

 人は死生観についていろいろな思いを抱いている。田村さんもおっしゃっていたが、現代社会は死を隠しているから、生命力が衰えているという側面があるのではないかと思う。

 今回の田村さんも、以前この番組に登場された北村愛子さんもおっしゃっていたが、ぎりぎりのところで戦っている人たちの命の輝きに触れると、そこからエネルギーがもらえるという。それはきっと本当なのだと感じた。

 田村さんには覚悟ができている人の強さがある。「自分の言葉に揺らぐものがあると、それが患者さんに伝わってしまう」とおっしゃっていた。揺らがないものがあるということは、覚悟ができているということ。それは真実を見ているということだ。

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希望は、必ず見つかる
NHKの番組サイトへ
NHK総合テレビ
6月24日(火)午後10:00~10:45
・再放送
 総合 毎翌週火曜 午前1:00~1:44
     (月曜深夜)
 BS2 毎翌週水曜 午後5:15~5:59
 がんの患者を最期の瞬間まで支える看護のスペシャリストがいる。田村恵子(50)。日本に104人いるがん看護専門看護師の先駆者の一人だ。田村は、専門的で高度な知識や技術をもって、がん患者が抱える多くの問題を解決する。
 
 大阪市の淀川キリスト教病院ホスピスで、年間350人近い終末期のがん患者と向き合う田村。がんが進行し、治療の余地がない、終末期の患者の苦しみは、身体的なものだけではない。迫り来る最期を前に、死への恐怖や悔しさなど、様々な精神的苦痛を抱えている。それをひとつひとつ取り除き、最期まで患者が人生を積極的に生きられるように支えるのが、田村の仕事だ。
 
 患者の心の叫びを読み解くために、田村は日々、医師や看護師とともにチームで患者の苦しみの本質を探っていく。まだ生きたいという気持ちともう治らないという現実の狭間で揺れる36歳の男性。1か月後に娘の結婚式を控えた56歳の男性。田村は、彼らの心をどう支えるのか。
 
 看護師として、人の最期によりそうチームのリーダーとして、がん患者と正面から向き合い続ける専門看護師・田村の命の現場に迫る。


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