「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」

【第31回】友人とは仕事しない・お金を貸さない
肉体関係を持たない

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2008年6月26日(木)

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 家族、仕事、恋愛の人間関係には、それぞれ血縁、経済、肉体関係という前提があるからこそ成り立っているのだと、前回お話ししました。

 そして友人関係は前述の人間関係と違って、目標がない関係です。目標といえばせいぜい「一緒に旅行に行く」「サークルに一緒に参加する」というような短期目標くらいで、長期目標はないのが普通です。

 逆に言えば、友人関係はそれらがないことがよい部分であり、また友人関係を維持するためには、それらを「関係性」の中には取り込まない方が、うまくいくことが多いのです。

 例えば私は自分で会社をやっていますが、友人と一緒に会社をつくるのは難しいことだと考えています。

 これについては連載27回目でもふれていますが、友人関係がうまくいっているからといって、必ずしも一緒に仕事がうまくできるということではありません。「長くつき合ってきた友人だし、一緒にいい仕事ができるかも…」と思って仕事を始めてみても、うまくいかなかったということが多いのです。

友人には「お返し」を期待しすぎない

 そしてよく言われることですが、友人の間では、お金の貸し借りもしない方がいいのです。少額のお金なら、返してもらうことを期待せずにあげたと思った方がいい。本やCDも、貸したら返ってこないと思うくらいでちょうどよいと思います。

 友人とは「前提のない関係」だけに、何でもないことで関係性が壊れてしまいます。本を返してもらえなかったというだけのことで、友情が壊れたりするものです。

 友人との肉体関係については、もしかするとこれによって「恋愛関係」や「家族関係」へと、関係がシフトしていくことも考えられます。しかしその代わり、「友人関係」は破綻するかもしれません(とはいえ、いまだに「異性の間に友情は成立しない」というのも、どうかとは思いますが)。

 また、老後の理想として「友人と一緒に住む」というものがありますが、家族関係や恋愛関係があっても同居は難しいものです。近所に住むくらいなら、関係を維持できるでしょうが、同居するとなれば、家族や恋人以上に難しいものだと覚悟すべきです。

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術

仕事、生活、恋愛に結婚…。様々な人間関係に疲れてしまいがちな人々に贈る、このコラム。若者や女性の生態に詳しい著者が、「メンテナンス」という考え方を取り入れた人間関係の構築術を指南する。この連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)が、2009年4月に発行。

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