家族、仕事、恋愛の人間関係には、それぞれ血縁、経済、肉体関係という前提があるからこそ成り立っているのだと、前回お話ししました。
そして友人関係は前述の人間関係と違って、目標がない関係です。目標といえばせいぜい「一緒に旅行に行く」「サークルに一緒に参加する」というような短期目標くらいで、長期目標はないのが普通です。
逆に言えば、友人関係はそれらがないことがよい部分であり、また友人関係を維持するためには、それらを「関係性」の中には取り込まない方が、うまくいくことが多いのです。
例えば私は自分で会社をやっていますが、友人と一緒に会社をつくるのは難しいことだと考えています。
これについては連載27回目でもふれていますが、友人関係がうまくいっているからといって、必ずしも一緒に仕事がうまくできるということではありません。「長くつき合ってきた友人だし、一緒にいい仕事ができるかも…」と思って仕事を始めてみても、うまくいかなかったということが多いのです。
友人には「お返し」を期待しすぎない
そしてよく言われることですが、友人の間では、お金の貸し借りもしない方がいいのです。少額のお金なら、返してもらうことを期待せずにあげたと思った方がいい。本やCDも、貸したら返ってこないと思うくらいでちょうどよいと思います。
友人とは「前提のない関係」だけに、何でもないことで関係性が壊れてしまいます。本を返してもらえなかったというだけのことで、友情が壊れたりするものです。
友人との肉体関係については、もしかするとこれによって「恋愛関係」や「家族関係」へと、関係がシフトしていくことも考えられます。しかしその代わり、「友人関係」は破綻するかもしれません(とはいえ、いまだに「異性の間に友情は成立しない」というのも、どうかとは思いますが)。
また、老後の理想として「友人と一緒に住む」というものがありますが、家族関係や恋愛関係があっても同居は難しいものです。近所に住むくらいなら、関係を維持できるでしょうが、同居するとなれば、家族や恋人以上に難しいものだと覚悟すべきです。
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