「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」

【第33回】新しい友人を「つくる」には

「友人は多いほどいい」は幻想

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2008年7月10日(木)

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 前回まで、「既にある友人関係」をメンテナンスする方法についてお話ししてきました。今回は、「友人をつくる」ことについて考えたいと思います。

 「友人が多い方が人徳がある、幸せな人生である」という思いは、多くの人が持っているかもしれません。しかしこれは、ある意味で“幻想”ではないかと思うのです。

 「1年生になったら」という歌の中に「友だち100人できるかな」という歌詞があります。こういう歌があることも、「友だちは多い方がいい」と思ってしまう原因の1つかもしれません。私たちは幼稚園や保育園に通っていた頃にこの歌を歌いながら、「小学校に行ったら、友だちが100人できるんだ!」と、本気で期待していたわけです。

 その後何年もたってからも、たとえ彼氏や夫がいなくても、そして家族や仕事仲間とうまくいかなくても、せめて友人だけは欲しい、友人とはうまくつき合っていきたいと思っている人も多いかもしれません。

 こんな時に考えるのは、「友人は、いったいどうやってつくればいいのか?」ということです。

友人は「つくる」のではなく「できる」もの

 しかし、友人はつくろうと思ってつくれるものではありません。友人は「できる」ものです。恋愛だったら「相手に告白した日」や「つき合い始めた日」が記念日になるかもしれませんが、友人の場合は「いつのまにか友人になっていた」ことが多いものですから。

 もちろん友人を“つくる”ための手段がないわけではありません。ただしその場合の、「友人」との関係は薄いものになるでしょう。

 恋人や家族という関係には、ある一定のレベル(相手との関係の深さ)が必要ですが、友人の場合は、「知人の延長」から「親友」までレベルはいろいろです。ですから、いきなり「親友」をつくろうとしても、それは無理というものです。

 ここで友人をつくる時に、最初に考えるべきことがあります。

1)とにかく「友人」が欲しいのか
2)特定の「あの人」と友人になりたいのか

 とにかく友人が欲しいのであれば、まずは自分に対してなんらかの興味を持っていたり、好意を示していたりする人を「友人候補」として考えましょう。そんな人もいないという場合は、少なくとも自分のことを嫌っていない人ということで、候補を考えます。

 そしてその相手に、自分から何かを提供してみましょう。提供するといっても、情報や話題などということです。「△△さんはお笑い番組が好きだと聞いてたんですけど、あの番組の録画をダビングしましょうか」といったようなことでいいのです。こういうアプローチが、友人づくりのきっかけになります。

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術

仕事、生活、恋愛に結婚…。様々な人間関係に疲れてしまいがちな人々に贈る、このコラム。若者や女性の生態に詳しい著者が、「メンテナンス」という考え方を取り入れた人間関係の構築術を指南する。この連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)が、2009年4月に発行。

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