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“ハケン”を続けて、幸せになれますか?

派遣社員の女性の実態に迫る

  • 瀬戸 久美子

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2008年7月15日(火)

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 6月上旬。「日経WOMAN」8月号で「ハケンの真実」と題した特集の取材を進めている矢先のこと(注)。派遣社員として働く33歳の女性から、「ハケンの不安」と題してこんなメッセージが寄せられた。

 「フリーターを経て、24歳でハケンを始めました。『30歳までには結婚するだろう』と思っていたので、当時はハケンという働き方のデメリットに目を向けることもせず、『苦労せずに条件に合った職場を探してもらえて、ありがたいなあ』ぐらいに思っていました」

 「でも、30歳を過ぎた頃から漠然とした不安を覚えるようになりました。予定では既に結婚しているはずの歳なのに、実際はいまだに独身で、ひとり暮らし。働かないと生活できないという現実がある一方で、年齢が上がるにつれて紹介される仕事の数は徐々に減ってきている。ハケン歴が長い分、職場や仕事内容に対する条件も高くなってしまい、一層マッチングが難しい。この先、どうなるのか…。将来に対する不安は少しずつ、でも確実に高まっています」

 内容はおおよそ上記のようなものだった。ハケン特集の取材を始めてからというもの、ハケンで働く女性たちからは連日のように「ハケンの実態」に関するメールが届いた。そして、それらの多くが「この先ハケンとして働き続けることへの不安」に言及していた。

20代前半は売り手市場、でもそれ以降は…

 ハケンとは、雇用先は派遣会社、就業先は派遣先企業という“トライアングル構造”の下で働く就業スタイルのこと。雇用期間は決まっていて、派遣先で就業する時だけ派遣元との間で雇用関係を結び、契約期間が終了すると雇用関係は終わる。厚生労働省のデータによると、2007年の段階では全国で321万人がハケンで働き、就業者数は年々増加傾向にある。

 しかし今回、特集の取材を進めるにつれて、「ハケンで長く幸せに働き続けることができるのは、ごく一部の限られた人なのでは?」との思いを強くした。

 ハケンの場合、20代はいわゆる「売り手市場」。派遣先の企業は、「若い人の方が指揮命令しやすい」と考える傾向が強い。このため一般的に年齢が若い人のニーズは高く、ハケンで条件に合った仕事を見つけてもらえる確率「も」高い。20代前半でハケンをしている読者からは「派遣先の職場でも、かわいがってもらえる。月収もそこそこだし、出会いも多いので満足」といった、ポジティブなコメントも寄せられている。

 だが、そうした状況も長くは続かない。20代後半になると、ハケンで働く女性たちのコメントには不満や不安を示す言葉が目立ち始める。「責任を持って仕事がしたいのに、職場の人からは常に『ハケンさん』と呼ばれ、任されるのは簡単な作業ばかり」「正社員並みに仕事をしても、月収は低く、ボーナスもない。不公平感を覚えずにはいられない」…。
 職務経験を積み、スキルが磨かれるにつれて仕事のやりがいや正当な評価に対する欲求が高まる。なのに一方で、その思いが満たされないことへの不満は募る。

 「このままハケンを続けていていいの?」

 漠然と感じていた不安や焦りは、30歳を過ぎた頃から徐々に現実味を帯びてくる。特に、冒頭で紹介した女性のように独身・ひとり暮らしの場合は、生活がかかっている分、不安は大きい。かといって “脱・ハケン”の道を模索しても、「ハケン歴は職務経験として認めてもらいにくい。正社員になりたくて転職活動をしているが、苦戦中」といった例も多いのが実情だ。

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