先日、商社のOLさん数人に会ってきた。私は1980年代後半に、ある商社の事務職OLとして社会に出たので、ある意味で彼女たちは私の後輩のようなものだ。私が就職した頃、同期の事務職女性の数は200人という、大量採用時代。バブルだったのである。そんな私たちはHanako族(注1)と呼ばれた。
それから約25年。今の事務職女性は、どんな人たちなのか? なぜ総合職ではなく、事務職を選んだのか? また私がOLだった80年代は社内結婚が盛んで、結婚相手を探すために就職するという人も多くいた。今の女性たちは、社内恋愛に対しては「低温」なのか? 何よりも、総合職になれるチャンスの多い今、4大卒女性の事務職たちは、現在の仕事に満足しているのだろうか?
「事務職OLたちの今」が知りたい…。そう思っていた私に偶然、OLたちと食事をするチャンスが訪れた。この20年で、いわゆる「大手商社OL」はどう変わったのだろうか。みんなエビちゃん(注2)になっていたりして…。
大手商社のアラサー女性たちはおとなしめ
集まった女性数人のうち、上は34歳、下は26歳という「アラサー(Around30。30歳前後)世代」。ブランドバッグを持ち、いい時計をしているが、ファッションは事務系OLのお手本らしく、サマーニットにふわりとしたスカート。きれい目だが、あまりミーハーな感じではない。私がOLをしていた頃、この会社は「同業他社に比べておとなしい感じ」という評価だったようだが、今も変わっていないのかもしれない。
就職氷河期のさなかに社会に出て、大手企業に見事就職しているのだから、優秀な女性だろう。ひょっとして「とりあえず事務職で入って、入社後に総合職転換を狙う」という人もいるかもしれない。とにかく、正規社員になるだけでも大変な時代である。
「日経WOMAN」2008年5月号によれば、この20年の働く女性の歴史を振り返ると、女性雇用者数は1670万人(1988年)から2277万人(2006年)に増加。また着目すべきは、非正社員の比率だ。35.1%(1988年)から53.5%(2007年)に増加している。いまや働く女性の半数が、非正規社員である。
「なぜ事務職を選んだのですか?」と聞くと、彼女たちの口から語られたのは、すさまじいまでの就職氷河期の就職戦線の様子だった。
この連載コラムが単行本になりました。「コンカツ」って何?という女性たちに贈る、「婚活バイブル」の決定版。本コラムに、「実践的婚活マニュアル」を加筆してまとめました。『「キャリモテ」の時代』白河桃子著、日本経済新聞出版社、1200円(税抜き)
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