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洞爺湖サミットで供された
“幻のスパークリングワイン”を造った跡取り娘

タケダワイナリー5代目 代表取締役社長 岸平典子さん(前編)

  • 白河桃子

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2008年7月23日(水)

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 7月7日~9日まで、北海道で開催された洞爺湖サミット。このサミットのオープニングの乾杯に使われた、「ドメイヌ・タケダ《キュベ・ヨシコ》2003」という日本産のスパークリングワインをご存じだろうか。タケダワイナリーという醸造所のワインを造ったのは、何を隠そう“跡取り娘”だったのだ。

タケダワイナリー代表取締役社長の岸平典子さん

タケダワイナリー代表取締役社長の岸平典子さん(写真:山田 愼二、以下同)

 「料理通信」という雑誌の8月号に、「タケダワイナリーのワイン2種類がサミットの推薦リストに挙がっており、選考の最中」という記事が掲載されていたが、私が取材をした当日は、まさにサミット開幕の7月7日。

 「最初のランチの乾杯にうちのワインが選ばれました。今日までは口外できなかったのですが、やっと解禁です」。タケダワイナリー5代目の跡取り娘、代表取締役社長で栽培醸造責任者の岸平(旧姓武田)典子さんははずんだ声で言う。

洞爺湖サミットで提供された幻のスパークリングワイン、ドメイヌ・タケダ《キュ
ベ・ヨシコ》2003と、ドメイヌ・タケダ リースリング ヴァンダンジュ・タルディヴ 2005

洞爺湖サミットで提供された幻のスパークリングワイン、ドメイヌ・タケダ《キュ ベ・ヨシコ》2003と、ドメイヌ・タケダ リースリング ヴァンダンジュ・タルディヴ 2005

 《キュベ・ヨシコ》は本場のシャンパーニュ地方と同じ手法で、手間隙かけて造られているスパークリングワインとして有名だが、確かもう、ワイナリーにも在庫がないと言われている「幻のワイン」ではなかっただろうか? 「そうなんです。私が自分用にしまっておいた10本を、サミットに提供させていただきました。名誉なことではありますが、泣く泣く、でした…(笑)」

 《キュベ・ヨシコ》のヨシコとは、岸平さんの母親良子さんの名前。ワインやシャンパンには、特に功績があった人の名前を冠する風習があるという。

 蔵王連峰と向かい合う日当たりのいい南向きの斜面に広がる15ヘクタールのブドウ畑と、隣接するワイナリー…。このタケダワイナリーのすべてを、岸平さんは2005年9月に父、重信さんから受け継いだ。

タケダワイナリーの広大なブドウ畑

タケダワイナリーの広大なブドウ畑

 重信さんは有機農法を使った土壌改良、自然農法によるワイン造りの日本での先駆者。大手のメルシャンでも畑は20ヘクタールほどというから、個人経営のワイナリーとしてはかなりの規模である。父親も、共にワイナリーを支えた母良子さんも、今はすっかり娘夫婦にワイナリーを任せて引退している。岸平さんが社長になる時、公務員であった夫の和寛さんも家に入ってくれた。

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