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【35】帝人

個人が主体的に動けるよう、意識改革を

2008年7月25日(金)

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 1990年代、帝人は国際的に事業を発展させていた。会議に出席する欧米企業の幹部の中には、多くの女性の姿がある。「自社でも、このような会議に出席できる女性社員を育てねばならない」。当時の安居祥策社長(現中小企業金融公庫総裁)の強い考えに基づき、帝人は女性活躍推進に取り組んだ。

 1999年12月に「女性活躍委員会」を設立した。それまで女性活用について人事部に提言を行っていた男女社員13人が委員に選ばれ、部長全員と女性社員全員を対象に、女性活躍の現状を探るアンケートを行った。その結果、部長層からは「女性社員を育成しても退職してしまう」、女性社員からは「現制度では、育児をしながら仕事を続けられない」といった意見が寄せられた。翌年10月、問題を解決するために専任組織「女性活躍推進室」が人財部内に設けられた。

 以降、「女性活躍推進室」と「女性活躍委員会」は手を組んで女性活用を進めている。「女性活躍推進室」は人事改革の立案、研修やイベントの企画を、「女性活躍委員会」のメンバーは通常業務と兼任で研究活動や提言を行う。2003年に帝人は持株会社制に移行し「女性活躍推進室」は帝人クリエイティブスタッフの人財部に移り、「女性活躍委員会」は各グループ会社の人事担当の部課長に委任された。2007年「女性活躍推進室」は「ダイバーシティ推進室」に、2008年「女性活躍委員会」は「ダイバーシティ推進委員会」に名称を変更した。

前職で参加した異業種の女性の会が参考に

 現在「ダイバーシティ推進室」の室長を務めるのは黒瀬友佳子さん。それまで百貨店に勤務していた黒瀬さんは2002年に「女性活躍推進室」のスタッフとして帝人に転職し、2004年、2代目の室長に就任した。

帝人クリエイティブスタッフ 人財部 ダイバーシティ推進室長の黒瀬友佳子さん

帝人クリエイティブスタッフ 人財部 ダイバーシティ推進室長の黒瀬友佳子さん(写真:山田 愼二、以下同)

 「私は子供を育てながら働いてきました。子供を持った女性が活躍するためには、制度や風土が改善されるべきだと感じていたのです。そしてこの仕事に就くことによって、変化を起こす側になれると思ったのです。それに、ニーズを感じている人こそが担うべき仕事だと考えました」と黒瀬さんは転職の際の熱意を振り返る。

 「女性活躍推進室」のスタッフに加わった黒瀬さんの初仕事は、総合職の女性が参加する「女性フォーラム」を開催することだった。フォーラムの目的はロールモデル(お手本になる人)を示すことと女性のネットワークを強化することだ。黒瀬さんはロールモデルについて、特別な思い出がある。

 「前の会社に勤めていた時、様々な職業の女性が集まる『よこの会』という会に入会しました。そこで新聞社の編集委員や広告代理店の営業部長といった女性に会ったのですが、皆さん子育てをしながら働いているのです。『世の中には、こんなにかっこいい女性がいる』と大きな刺激を受けました。自分が彼女たちに追いつけるとは思いませんでしたが、会えただけでうれしく、働き続ける意欲がわきました。当時、ロールモデルという言葉を知らなかったのですが、そこで会った女性こそが自分にとって“元祖ロールモデル”だったのです」

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牛島 信 弁護士