「白河桃子の「“キャリモテ”の時代」」

【第27回】商社事務職OLの恋愛事情
社内恋愛では“負け組”に?

バックナンバー

2008年8月20日(水)

1/3ページ

印刷ページ

 アラサー(Around30=25〜35歳)世代の女性の恋愛事情は、どうなっているのだろうか?

 最近、“アラサー向け女性誌”の取材を受けるたびに、読者の「カレシいる率」をチェックしているのだが、おしゃれな女性誌の読者も、なんと半数は「恋人なし」である。中には、「読者の6割にカレシがいない」という女性誌もあった。みな、20代後半〜30代前半の働く女性を読者に持つ雑誌である。

 20代後半〜30代前半といえば、バブル時代は「社内恋愛」が花盛りであった。今どきのアラサー女性たちは、社内恋愛はしているのだろうか? 前回のコラムで登場した、商社の事務職OL4人に聞いてみた。

いまや社内恋愛の難しい時代

 「社内恋愛が当たり前と思って入社したんですけれど(笑)、意外にないですねえ。周りの男性は既婚者ばかり…。だまされた、という感じです」という声が。確かに社内恋愛は、環境がものを言う。

 バブル時に大手生命保険に勤務していた女性が、こう話していたのを思い出す。「本社の6階のフロアまではおじさんばかりで、7階以上は若い男性がいる。結局、7階以上に配属された子が、ダントツで社内結婚率が高かった。私も7階以上に配属されていれば…。ちょっと残念です」

 社内結婚の法則は、今も昔も実は変わらない。「自分の半径5メートル以内」が肝心だ。だが事務職OLたちは、「半径5メートル以内に素敵な人が何人もいると思って入社したのに、結局50メートルまで広げてみても誰もいなかった」と嘆くのである。

 この会社では、全社員が集まるパーティーが年に1度ある。「その時に、あちこち見回しているんですが、いい人がいないんですよぉ」。まあ確かに、理想的な男性は探してもそうそういるものではないだろう。しかし問題は、彼女たちの側にもあるのではないか…?

 「カッコいい男性は、キレイでガツガツした人に持っていかれてしまう…。特に最近は、子会社の女性と本社の男性との結婚が多いんです」。この「ガツガツした人」というキーワード! これは、私が共著書『「婚活」時代』でも書いた、「結婚で食べていこうという覚悟のある、結婚のプロのような女性」に該当すると思う。

 商社の分社、子会社化で、多くの本社社員が子会社に出向する。すると、本社の男性は子会社の女性に持っていかれるというのだ。「『女子大から大手企業の子会社に入社して、本社の男性と結婚する』という、“ちゃんとした結婚プラン”を持っている女の人もいるんです。私たちは、就職活動の時はそこまで考える余裕がなかったね」「私たち、負けてるよね」「うん、選択を間違えた」と口々に言う事務職OLたち。

 「就職も恋愛も、ハングリーな人が勝つんですね」。正社員として事務職の仕事を手に入れた“勝ち組”とも言える彼女たちも、恋愛の方は同じようにはいかないようだ。

ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。


関連記事

Keyword(クリックするとそのキーワードで記事検索をします)

Feedback

  • コメントする
  • 皆様の評価を見る
この記事を…
内容は…
コメント0件受付中
トラックバック
著者プロフィール

白河桃子(しらかわ とうこ)

白河桃子

1961年東京生まれ、慶應義塾大学文学部卒業。結婚、少子化など女性のライフスタイルに関する取材を数多く手掛る。著書に『「キャリモテ」の時代』(日本経済新聞出版社)、『跡取り娘の経営学』(日経BP出版センター)、『「婚活」時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン )など。



このコラムについて

白河桃子の「“キャリモテ”の時代」

 未婚率の上昇と少子化が問題視される昨今、キャリアを積んだ女性たちが「モテ」て、幸福な結婚をするにはどうしたらいいか。このコラムでは、結婚に対する男女の意識を読み解いていく。 女性リーダーのための記事は「NBonline Women at Work」へ。

⇒ 記事一覧

記事を探す

読みましたか〜読者注目の記事

  • いま、歩き出す未来への道 復興ニッポン

日経ビジネスからのご案内