「ダメ上司、ムダ上司」の第3回目は、部下が「カンベンして…」と思わずグチを言いたくなるような、扱いづらい上司のパターンを3つ紹介しよう。
まずは、ご都合主義な「風見鶏上司」。その時の社内世論や上役の意向次第で、自分の態度をころころ変えてしまうタイプだ。
「風見鶏上司」は、時に部下を裏切る
例えば、こんな具合だ。他部門のメンバーを交じえて社内プレゼンテーションをしている時のこと。プレゼン内容は事前に上司に説明し、了承を得ていた。それなのに、プレゼン中に他部門から反対意見や異論を唱える声が上がってくると、彼らと一緒になって批判し始めてしまう。
頼みの援軍であるはずの自陣から、攻撃の矢が飛んでくるのだから、部下としてはたまったものではない。「それはないだろう。アンタだけ逃げる気か!」と裏切られた思いで、上司を信頼できなくなってしまう。
こういった「風見鶏上司」への対策は、最初に上司に説明をする時に、目の前でメモを取ったり記録を残して、言質を取っておくことだ。そうしておけば、プレゼンの場で「あの時、○○部長も同意なさっていましたよね」とバラして、変わり身の早い風見鶏上司を牽制することもできる。
または、事前に言質を取っていたとしても、プレゼンの場ではあえて上司の変わり身を責めず、後になってメモなどを見せる。上司の裏切りをその場では容認し、自分が泥をかぶることで「貸しを作る」のだ。上司自身も、プレゼンの場で部下を擁護しなかったことを多少は後ろめたく思っているはずだ。この貸しは、別の機会に取り返せばいい。
もっとも「風見鶏上司」は、人事考課ではあまり評価されない。世論に迎合した方が失点が少なくて済むだろうと思って行動しているのだろうが、ご都合主義が透けて見え、一貫性がないことで、部下の信頼を失うだけでなく、上からも評価されないことが多いことを忘れない方がいい。
本来なら上司とは、周囲からの非難の矢面に立ってほしいものだ。「この企画は…という理由で、自分が承認したのだ」と部下を守り、自己責任主義の立場を貫いたうえで反論も受け入れる柔軟性を示す方が部下から信頼され、上からの評価も得られるはずだ。
それでも、ついご都合主義に走ってしまう「風見鶏上司」は「性格的に弱い、かわいそうな人」。限界を踏まえて対処すればいい。
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