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「夕食代が約30円」の質素な食生活

早くも老後に備える20~30代女性たち

  • 久保田 智美

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2008年9月9日(火)

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 あなたは、1日の食事にどのくらいお金を使っているか、把握しているだろうか。

 景気の先行きが不透明感を増す中、原油高のあおりを受けて物価は上昇。企業にとっても消費者にとっても、一段と厳しい状況になりつつあり、財布のひもは締まる一方だ。

 そこで、「日経WOMAN」10月号の特集「働く女性の『食生活』プチ改善計画!」では、「1週間の節約メニューを読者が公開」という企画を組んだ。働く女性3人に、節約の工夫を凝らした1週間の夕食メニューを公開してもらうという企画だ。

肉や魚は半額で購入。スーパーを目的別に使い分け

 本誌のウェブサイト上で7月に実施したアンケートによれば、働く女性の1カ月の食費は、平均3万3464円(回答者数1403人、平均年齢31.9歳)。ランチと夕食を合わせても1日約1000円という、やや“渋い”金額だった。「節約」と言うと主婦のイメージかもしれないが、20~30代の働くシングルウーマンの間でも、家計防衛への意識が高まりつつある。今回、読者3人の取材を通じて、それをますます強く実感した。

 「肉や魚は、(正価の)半額にならないと買いません」と言い切るのは、都内のアパートでひとり暮らしをする川本彰子さん(仮名、37歳)。肉が安いのはこのスーパー、魚ならこのストア…と、目的別に3カ所の店を使い分け、特売日やタイムセールを狙って買い物をする。

 「休日の開店直後には、前日の残りが安く売られていることがあるんです。また西友や長崎屋は、衣料品を買って貯めたポイントを食品にも使えるのでお得です」。この日は川本さんの自宅で取材をさせていただいたが、話しながら彼女は、近所のドン・キホーテで買ったという1本10円のニンジンを冷蔵庫から出して見せた。

 川本さんは現在、アルバイトで翻訳の仕事を請け負っている。数年前までメーカーの海外営業部という“花形部署”にいたが、過労で体調を崩して正社員からアルバイトに。年収は300万円を少し超えるくらい。川本さんの8月のある日の日記には、こう書かれていた。「なんと8カ月ぶりに美容院に行くことができた。カットとカラーで2780円。その帰り、100円のハンバーガーで珍しく外食。クーポンを使ったので、ドリンクが無料になった」。その週の夕食代は、7日間で1045円。

 とはいえ、川本さんに悲壮感はない。「節約は楽しい。安い食材でどれだけおいしいものができるか、ゲーム感覚で続けています」(川本さん)。節約を心がける一方で、月に6万円を貯蓄。現在、決まった相手はいないが「将来の結婚に備えている」という。

 広告会社で働く山口加奈さん(仮名、30歳)は、バラエティー番組で話題になった「節約生活」の本を熟読し、安い食材をリッチにアレンジする腕を磨いた。「コーンスープの粉を豆乳で溶くと、見た目も豪華なクリームソースに変身。凍らせた豆腐を解凍すると鶏肉のような食感になって、肉を買うより安くすみます」(山口さん)。仲間とのバーベキューで余った食材を持ち帰り、自分の夕食に使うこともある。

 「私たちの世代は、ユニクロもファッションの一つとして着るし、フリーマーケットで服を買うのも貧乏くさいとは思わない。節約するのは当たり前で、むしろ、お金を使いすぎてしまうことの方が怖いんです」と話すのは、メーカーの事務として働く池田友恵さん(仮名、32歳)。

コメント6件コメント/レビュー

若い女性たちがそこまで社会を不安に思い、でもどこかに訴えたり何らかの政治行動をするわけでもなく、ただひたすらに努力と我慢とを続けている姿と、少子化問題や晩婚化・非婚化の問題とが、重なって見えるような気がしてなりません決して彼女たちだけの問題ではないと感じました。(2008/09/11)

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若い女性たちがそこまで社会を不安に思い、でもどこかに訴えたり何らかの政治行動をするわけでもなく、ただひたすらに努力と我慢とを続けている姿と、少子化問題や晩婚化・非婚化の問題とが、重なって見えるような気がしてなりません決して彼女たちだけの問題ではないと感じました。(2008/09/11)

氷河期以降の世代の多くはこの堅実さを身につけています。よく言えば金銭感覚を身につけており、悪く言えばケチくさい。親の懐具合でその感覚は異なってきますが、概ね不況を耐え抜くその姿を見ています。仕事をしてる人ならほとんど記事のとおりです。学生なら自分たちの学費の心配しながら課外活動を抑えバイト中心に単位をとるためだけに学校へ通って生きている。就職売り手市場なんてとんでもない、数の上でこそ需要過多でも「企業が求める人材」でなければ採用しないと信じて疑わず。コミュニケーション能力偏重主義を信奉して素直で面接で好印象を与え、解雇につながらぬようその研鑽に勤める。消費など伸びません、生活必需品しか買いません、食の安全より食費が捻出できないに比べれば、安い物でも食べる。子供がいれば将来苦しまないよう子供への投資は惜しまないかもしれませんが。それがもはや大多数です。だからこそ、金持ちは金を使う義務がある、それによって所得再配分する義務がある。(2008/09/10)

食品偽装で世の中が荒れている中、好き好んで10円の野菜を買っているわけではない。それくらいやらないと、収支がプラスマイナス0となり、資格取得や学習の為の資金が捻出できないんです!!図書館だっていつも望みの本があるわけではありません。節約して稼げる何かを身につけ”続け”なければ、貯蓄が既にある熟年世代と違って、5年先、10年先に仕事があるかどうか、ご飯が食べられるかどうか、崖っぷちの状態なんです。これは生死の境目なんです!!(2008/09/10)

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