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【第29回】「結婚の失敗」を恐れるアラサーたち
手堅くいくよりギャンブルしてみては

  • 白河桃子

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2008年9月10日(水)

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 『「婚活」時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、山田昌弘・中央大学文学部教授との共著)が、おかげさまで11万部を突破した(参考記事はこちら)。女性誌は6月や秋口に必ずと言っていいほどブライダル特集を組むが、この特集でかなりインタビューをしていただいた。ほとんどすべてのアラサー(Around30=25~35歳)向け女性誌に顔を出させていただいたことになる。

 時にはインタビュアー自身が30代独身、ということも。フォトグラファーの女性も、撮影しながらいちいちうなずいてくれているなあ…と思ったら、後から「私も“アラサーど真ん中”で、婚活中です」というメールをいただいたり、ライターさんが突然「私は“バツ2”なんです」とカミングアウトしてくれたり。…既婚者にとっても未婚者にとっても、「結婚」という話題は女性たち全員で盛り上がれるテーマなのだと、実感することしきりである。

 記事を作る時には読者座談会で読者たちの生の声を聞き、詳細なアンケートで結婚観や悩みを探る。女性誌編集者は、自分の雑誌の読者層を把握することに関しては一流で、おかげさまでアラサー世代に関しての情報を、ずいぶんいただくことができた。

確実に幸せになれる結婚を求めるアラサーたち

 以前も書いたが、特筆すべきは30代向け男性誌も、最近この問題に目を向けてくれることだ。今回、週刊誌の「SPA!」が「男の婚活」という特集で取材に来てくれた時は思わず言ってしまった。「ついに『SPA!』も、“モテ”から“結婚”に目を向けてくれたのですね」。取材に来てくれた編集者は、30代シングルの男性。自分も結婚に悩んでいるという。

 しかしこれらの取材を通して思うことは、アラサー世代の「手堅さ」である。女性誌で必ず聞かれる質問は、こういうものだ。

 「絶対に幸せになれる結婚とは、どんな結婚ですか?」「間違いなく幸せにしてくれる結婚相手とは、どんな男性ですか?」

 一方で男性誌からの質問は、「20代と30代、どちらで結婚した方が得なんでしょうか?」

 就職氷河期世代で、就職には苦労したアラサー世代。この連載の第26回では「事務職OLを選んだアラサー女性」について書いたが、この記事に32歳の読者からこんなコメントをいただいた。

 「結婚は一度失敗したら終わり、という強迫観念に近いものがあります」。まさにこの感覚が、就職だけでなく人生全般、もちろん結婚にも及んでいるとしたら…。アラサー世代がなかなか結婚しないのも、無理はない。確かに結婚は、ギャンブル的要素がとても強いのだ。

 どんな結婚指南書も、確実に幸せな結婚の仕方を教えてくれるものではない。せいぜい「失敗しない確率を少しだけ上げる方法を教えてくれる」くらいだろう。

 だいたい「完成された幸せな結婚」を手に入れるのは不可能で、幸せな結婚生活や、自分の幸せ、相手の幸せは、結婚した後で作っていくしかないのではないか? 白と黒だけでなく灰色もあるのが、人間の面白いところ。完璧な幸福だけで成り立つ人生は、ないのではないか?

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