「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」

【第42回】“普通の中年女性”の生きる道

アラフォーでも、おばさんでもない40代女性とは

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2008年9月18日(木)

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 バブル期に青春時代を送った40代女性は、今では「アラフォー」とも呼ばれ、注目されることが多い存在です。今回は、40代女性の人間関係のメンテナンスについて見ていきましょう。

 私も41歳ですが、「40歳を過ぎて、やっと自分も周りも落ち着くかと思ったのに、今度はアラフォーブームか…」と、なんとなく疲れてしまうのが、正直な感想です。40代女性は、「自分が中年女性であること」をフラットに認めるところから始めた方がいいのでは、と思うのです。

 アラフォーブームを作ったのは、女優の黒木瞳でしょう。彼女は1960年生まれで47歳ですが、彼女が「40歳を過ぎてもきれいで、仕事も家庭も子どもも手に入れている女性」のロールモデル(お手本になる人)になりました。

 そして、最近メディアに登場する女優やタレントは、40代でも確かにきれいです。かつてはテレビドラマでお母さん役しか与えられない世代でしたが、今では40代の女優たちは、恋愛ドラマの主人公を務めているほどです。

何歳まで「きれい」でいればいいのか

 1952年生まれで56歳の夏木マリや風吹ジュンも、相変わらずきれいで、多方面で活躍しています。これからの女性は50代になっても60代になっても、「きれいな女」でい続けなくてはいけなくなるかもしれません。

 しかし女優やタレントはプロですし、「きれいでいる」のも仕事のうちですから、そういう人を自分のロールモデルにしたら、疲れてしまいます。

 最近ではアンチエイジングという言葉もすっかり定着してきましたが、クレオパトラも楊貴妃も、結局は加齢には勝てなかったのです。マドンナや松田聖子は善戦していると思いますが、加齢との戦いは絶対に勝てない戦いであることは分かっています。

 ですからこの戦いにはあまり真剣に参加せず、「趣味」程度にとどめておいた方がよいでしょう。

 女性誌をはじめとするメディアは、「いつまでも女でいる」とか「女を諦めない」といった言葉で中年女性たちを煽りますが、メディアが「女の賞味期限」を長引かせるように煽るのは、そうやって女性たちに消費をさせたいのが目的だと思った方がいいでしょう。消費するのは悪いことではありませんが、それに踊らされすぎても疲れてしまいます。

 きれいにメイクやネイルをしようがすまいが、あるいは家の中をきれいにして素敵な手料理を作ろうが作るまいが、あなたが「女」であることは変わらないのですから。

 「きれいになったり、家をきれいにしたりする必要がない」と言うと、「女としての様々な楽しみを捨てろって言うの?」と反発を感じる人もいるかもしれません。でも、そうではないのです。

 あなたが「女の楽しみ」だと思っていることは、「女という趣味」として楽しめばよいのです。

 「今日はネイルサロンに行って髪も巻こう」とか、「今日は野菜たっぷりのご飯を作ろう」ということを、「やらなければいけない」「そうしなければ自分が女でなくなってしまう」という気持ちからではなく、「あくまでも趣味の1つ」と思って楽しむくらいがいいのです。

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術

仕事、生活、恋愛に結婚…。様々な人間関係に疲れてしまいがちな人々に贈る、このコラム。若者や女性の生態に詳しい著者が、「メンテナンス」という考え方を取り入れた人間関係の構築術を指南する。この連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)が、2009年4月に発行。

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