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【9】健康維持は経営トップの一大重要事項

プロは自分をベストコンディションに保つ

  • 倉重英樹

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2008年10月3日(金)

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 今回のテーマは、健康維持である。新会社を創ってビジネスを進める話と健康の話はあまり関係がないように見えるかもしれないが、そんなことはまったくない。経営トップ自身の健康管理は、組織運営や企業経営において欠かすことのできない重要な要素だし、それを意識して日々努力している経営者はとても多い。そもそもスポーツの世界であろうが、ビジネスの世界であろうが、プロフェッショナルには自分を常にベストコンディションに置くための厳しい自己管理が求められる。リーダーのポジションにいる人間はなおさらだ。

シグマクシスのオフィスに置いてある健康器具

シグマクシスのオフィスに置いてある健康器具

 私は今、投資会社のRHJインターナショナル(RHJI)ジャパンの会長と、新会社シグマクシスのCEO(最高経営責任者)を兼務している。2社を預かっている以上、健康にはかなり気を配っている。本欄に掲載したこれまでのコラムの中でも、「甘いものは大好きだが控えている」とか、「整体に通っている」など、健康に関連する話に軽く触れてきた。先日オープンした新オフィスにも、健康器具を置いたコーナーを作った(「【8】オフィスの「場所と空間」をデザイン」を参照)。

 「経営者になる人は、もともと体力がある」と思う人もおられるかもしれないが、強靭な体力を生まれながらに持っている人だとしても、何もしないでいては体力と健康を維持できない。経営に携わる層の方たちと話をすると、どなたも年齢に関係なく、自らの健康管理に日々取り組んでおられる。逆に、リーダーが体に不安を抱えているようでは、組織やチームが成長に向けて前進している時、あるいは危機を乗り越えようとチャレンジしている時に、メンバーの士気や組織のエネルギーが弱まってしまうだろう。

健康度外視の闘う営業マンだった

 もっとも私が今回書く健康の話を、日本IBMで営業部門を率いていた頃の私を知っているかつての仲間たちが読んだら驚くと思う。実際、昔の同僚に会い、健康維持について話すと、誰もがびっくりした顔をする。というのは、30代から40代の頃、私は絵に描いたような「闘う営業マン」で、健康維持とは無縁の生活を続けていたからだ。

 当時は、夜中の2時くらいまで営業のメンバーを集めて作戦会議を開き、その後、夜の街に飲みに繰り出し、そこでまた仕事の議論を続け、明け方会社に戻り、フリップチャートにくるまって2時間ほど仮眠し、朝一番から仕事を再開していた。土曜も日曜も早朝からお客様やビジネスパートナーとゴルフに行った。こういう日々を当然のように繰り返していた。

 40を過ぎてから、アルコールが体質に合わないことが分かって酒を飲むのは止めたが、生活パターンは上述の通りで、今では見かけなくなったチェリーという重いタバコを1日4箱は空にする、筋金入りのヘビースモーカーを続けていた。

コメント3件コメント/レビュー

(自分は現在そのようなポジションにはありませんが、)このコラムで、「経営」について、いつも楽しく勉強させて頂いております。(誕生日が自分と同じと知って思わずコメントしました。)(2008/10/28)

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いただいたコメント

(自分は現在そのようなポジションにはありませんが、)このコラムで、「経営」について、いつも楽しく勉強させて頂いております。(誕生日が自分と同じと知って思わずコメントしました。)(2008/10/28)

プロであることの条件に健康を挙げる人は、わりと多い。でも、その主張をするときに、気をつけるべき点があると思う。健康上の問題を持っている人はプロになれない、という間違ったメッセージを発信してしまう場合があるからだ。コンサルタントとして働いていたとき、先輩の一人から、「健康管理ができないコンサルタントはプロではない」と言われたことがある。その先輩にとって、健康な体は誰にでも平等に与えられているものであり、不健康さはストレスに弱い軟弱な精神力や、自己管理の不十分さを表すものであるようだった。精神力の強さが健康を左右することは、確かにある。でも、健康であることが精神力を強くすることもある。健康な体を持たない人の能力や可能性を否定するような発言は、ひかえるべきだと思う。(2008/10/03)

 谷島氏の「絵」のコラムでコメントした者です。倉重さんのコラムを全部読ませていただきました。文体から倉重さんの経営者としての「理」の部分と、人間としての「情」の部分が感じられました。書き続けて欲しい3つのものや、人材についてコメントは倉重さんの視点がわかり、大変興味深かったです。コラムのコラボレーションによって、倉重さんのコラムにも出会うことができました(これもシマンクシスの理念とつながっていると勝手に思ってしまいました)。倉重さんのコラムを読んでからだったら、「絵」に対する私の印象もコメントも違ったものになっていたと感じておりますが、「絵」だけ見たときの先入観無しのコメントなので、それはそれで良いと思っております。 5回目のコラムの「地頭がよい」人は「一を聞いて十を知る」人であるというは私も同感です。「一を聞いて十を知る」と聞いて私がイメージするのは「物理学」です。さらに「一を聞いて五を知る」のが「化学」で、「一を聞いて一.五を知る」が生物です。この3教科の「一」を得るまでは、逆にそれぞれ10倍、5倍、1.5倍かかったように今感じています。だから地頭のよい人は、人より10倍「人」に対して感じたり考えたりしてきた人で、何かを汲み取って生きてきた人だと私は思います。話は戻りますが「一を聞いて零を知る」のは、何の教科でしょう?私は数学だと思います。この「一」は努力ではどうにもならずセンスが必要で、私は途中で断念してしました。 私も倉重さんを見習って健康に気を付けて、来年から一歳ずつ若くなれるようにします。これからもこのコラムを読むのを楽しみにしております。(2008/10/03)

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長