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【11】不特定多数への情報発信にチャレンジ

顔の見えない相手へのメッセージを考える

  • 倉重英樹

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2008年10月17日(金)

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 シグマクシスが企画した初のキャリアセミナーを9月27日に開催したところ、ありがたいことに250人もの参加者が集まってくれた。アンケートをお願いし、「来場のきっかけは?」と聞いてみたら、「日経ビジネス オンラインのコラムを読んで」と書いた人が多かったのには正直、驚いた。採用を主目的としたセミナーだったので、告知は就職関連の媒体と弊社のウェブサイトを中心としていたのだが、その参加者たちはこのコラムが応募のきっかけだったのだ。

 早いもので、このコラムは10回を超えた。自らの名前を冠した記事を連載するのは初めてであり、戸惑うこともあったものの、このコラムが確実に誰かに届いていること、場合によっては何かを考えたり、何らかのアクションを起こすきっかけになるのだということが、アンケート結果から実感できた。

 連載を始めるとすぐに、「コラムが始まりましたね」と知人からメールが来たり、少しずついろいろな読者コメントが入るようになってきて、読まれているという実感はあった。社員と語らう場でも、「整体に行かれていると書いてありましたが、どこに行っているのですか」とか「倉重さんのレビューを受けるとアジェンダのページで玉砕する、という逸話が出ていましたが、タイトルで玉砕、というのが本当では?」とか、コラムの中身をきっかけに会話が広がることが多くなった。

 とはいえ当初の反応は、知人や社員といった顔が見える人からのものが多く、相手の顔を認識できなくても、この情報発信を通じて「何かが起こる」ということが分かったのは、今回のキャリアセミナーを通じてだった。

すべてのアクションは相手を知ってから

 「顔」にこだわっているのは理由がある。実のところ、私は相手の顔がはっきり認識できないコミュニケーションには不慣れで、居心地があまり良くない。日本IBMの営業担当者から始まり、今日にいたるまで私は、相手の顔が見えるフィールドでのみ、仕事をしてきた。一言で表現すれば、「B2B(企業対企業)のサービス営業」である。つまり企業の経営者や事業部長、CIO(最高情報責任者)といった明確に特定できる相手と仕事をしてきた。顔が見える相手に自分をいかに受け入れてもらうか、相手の懐にどう深く入っていくか、ということに40年以上取り組んできたわけだ。

 したがって私は、すべてのアクションを「相手を知る」ことからスタートさせる。何か情報を発信するにしても、まず相手の課題や問題意識、興味を把握した上で、その情報発信の目的そのものを明確にして、コミュニケーションする内容と方法論を戦略的に決める。以前の「成長モデルへの挑戦」の4つの丸でも表現したのだが、私の思考回路は「相手の期待値がどこにあるか」をとらえてから動き出す。誰が相手なのか、その相手の期待値がなんなのかを明確につかめない状態で、何かを発信するということに慣れていないのだ。

難しいマスへの情報発信

 言い換えると、不特定多数の消費者を相手にした仕事、例えばマスマーケティングの仕事は経験がほとんどない。ひょっとすると、この連載が「顔が見えない方々」に対する、初めての本格的な仕事かもしれない。もちろん、「日経ビジネス オンライン読者」というセグメントがあるのだろうが、私にとっては雲をつかむような感じが否めない。

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