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自ら選び、動き、責任を持つ人を育てる。

リスクを取って、前に向かう人になってほしいのです

  • 漆 紫穂子

バックナンバー

2008年10月23日(木)

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 学校改革を主導した品川女子学院6代目校長の漆紫穂子(うるし・しほこ)さんに、生徒や教員と接する中で学んだ人の育て方、やる気の高め方のヒントを、実際のエピソードを交えながら語っていただく。 (参考記事はこちら

 品川女子学院では、生徒が能動的に行動するということを大事に考えています。それが、生徒の成長と将来の自立につながると考えるからです。「自ら動く力」を身につけるにはいくつか方法があると思いますが、私自身の経験と学校での生徒の様子を見ていて、「選択」と「体験」は不可欠だと感じています。

 「生徒にはまだ十分な知恵や知識がない」「失敗したらかわいそう」と言って、大人が代わってやってしまうのではなく、子供自身が選び、体験することが大切だと思うのです。

バトン部の練習風景(写真:筆者)

バトン部の練習風景(写真:筆者)

 子供が「自分で選択する」ということについて、いくつかエピソードをお話ししましょう。ある省庁で女性初の局長を務め、その後企業経営者、万博の総裁と、自らの道を次々と切り拓いてきた女性から伺った話です。

   その方は子供の頃、周りの女の子がお雛様を買ってもらっていた時に、親御さんから「お雛様が欲しい? それともほかのものが欲しい?」と聞かれ、「ブランコが欲しい」と答えたそうです。「この時の『自分で選んだ』という体験が、後の人生につながっていった」とおっしゃっていました。

 実は、私にも次のような経験がありました。小学校に入学する前にランドセルを買いに行った時、デパートの売り場で目にしたピンク色のランドセルが一目で気に入ってしまい、どうしても欲しいと駄々をこねたのです。最終的に親が根負けし、「じゃあ買ってあげるけど、責任は自分で取りなさいよ」と言われました。

   その時は「責任」という意味がよく分かりませんでしたが、ピンクのランドセルを背負って大喜びで学校に行ったら…。上級生から「生意気」「目立ちたがり」と言われ、大変な思いをしたのです。思えば当時は、男の子は黒、女の子は赤のランドセルが普通でしたから、ピンクのランドセルは確かに目立ったのでしょうね。親が言った「責任を取る」というのはこのことか、と痛いほど分かりました。

 母にはよく、こうした(教育的な?)“いたずら”をされました。私が自動車の仮免許を取ったばかりの頃、母を乗せて運転していた時の話です。その時は、とても急いで行くところがあったのですが、ふと横を見ると右の車線が空いている。「どうして右が空いているのかな?」と助手席の母に聞くと、「不思議に思うなら、行ってみれば?」と言われたのです。 

 それで、やっとの思いで車線変更をして右側に行ったら、なんとそれは右折車線だったのです。「あっ!」と気づいた時は、運転初心者の私にはもう、抜けられなくなっていて…。結局そのまま右折し、遠回りして戻ることになりました。すると母は、「ほらね、何にでも理由があるのよ」とにっこりと笑って言ったのです。母は何事も「体験主義」で、よくこういう“教育”をされたものです。その時、私は既に20歳を過ぎていたのですが…。

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