「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」

【第48回】あなたが「人間嫌い」「つき合い下手」だったら

苦手な会合に無理して行かない、準備して役割を演じる

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2008年10月30日(木)

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 今回は、あなたが「人間(関係)が苦手」「人間が嫌い」という場合のメンテナンスを考えます。

 こういう人は、言い換えれば「人間音痴」「人間下手」なのです。他人と関わるたびに、傷ついたり落ち込んでしまって疲れるし、「人間(関係)が得意そうに見える人」へのコンプレックスもあります。そして例えば、仕事の人間関係がうまくいかないとか、家族と仲が悪いとか、友だちがいないとか、飲み会や集まりに呼ばれないといったことで、傷ついたりします。

 人間が苦手な人は、まず自分が人間が苦手なのだということを認めることからスタートしましょう。そして過剰なコンプレックスを抱いたり、いちいち傷ついたりすることをなるべくやめましょう。

苦手と分かっているなら、つき合いを減らす

 なぜなら、苦手と分かっていながら必要以上に人間とつき合ったり、飲み会や集まりに出かけたとしても、呼ばれないことで傷つくことよりも、その場で起こるちょっとしたトラブルなどで傷つくことの方が多かったりするからです。「スケートはできないけれど、行ってみたら楽しいかな」と思って出かけて滑ってみたら、やっぱり転んでケガをしたようなものです。

 人間が苦手な人は、一方では妄想を膨らませて、「自分の行かないところでは、楽しそうなことが行われているんじゃないか?」と思うのですが、例えば飲み会などは、飲み会好きな人にとってさえ、ちょっとうっとうしいこともあります。初めから「呼ばれなくて助かるな」と思っているくらいでいいのです。

 呼ばれた飲み会などに気まぐれで行くのは、特にやめた方がいいでしょう。「人数が足りないから」とか「近くで飲んでるから」という理由で誘われることがあると、「自分を呼んでくれてうれしい」とは一瞬思うのですが、こういう時は、相手はあなたにぜひ来てほしいから呼んでいるわけではありません。

 それでは、居心地がいいわけがありませんし、そんな場面は人間が苦手な人にとってはつらいものです。

 メンテナンス術ではこれまで「自分を卑下しない」「自虐トークをしない」方がいいとお話ししてきましたが、人間が苦手な人は、時には自虐トークも使っていいと思っています。「私は人間関係が苦手なんです」「友だちがいないんです」などと言うことで、相手に「そうか、じゃああんまり誘わない方がいいかな」と思わせるのも1つの方法だと思います。

 そして、自分にとって、最低限必要で大事な人間関係だけをメンテナンスすればよいのです。

 とはいえ、仕事などでは「人間が苦手」では困る場面もあるでしょう。「とにかく、ここを乗り切らなければいけない」という時に大事なのは「準備して演じる」という方法です。「自分は役者なのだ」というくらいの気分で、すべて舞台の上のことと思って行動するのです。

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術

仕事、生活、恋愛に結婚…。様々な人間関係に疲れてしまいがちな人々に贈る、このコラム。若者や女性の生態に詳しい著者が、「メンテナンス」という考え方を取り入れた人間関係の構築術を指南する。この連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)が、2009年4月に発行。

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