「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」

【第49回】人間嫌いな性格を無理に直さなくていい

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2008年11月6日(木)

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 前回に引き続き、「人間が苦手」という人のメンテナンス術を見ていきます。

 私がこの連載コラムを始めたのは、私自身が人間関係が苦手だったということも大きな理由です。

 若い時からそういう自分に気がついていたのですが、「そんな自分を認めてしまったら、終わりだ!」と思っていましたし、「そうは言っても、もしかしたら得意かもしれない」とも思いたかったので、わざわざ人と関わるマスコミ業界に就職し、それどころか自分で会社まで作ってしまいました。

 しかし20年近く働いて分かったことは、「自分が本当に苦手なことは、なかなか克服できないものだな」ということです。

 そして、「人間関係が苦手な自分を否定してしまうと、かえってよくない」「そういう自分を直そうとしても無理があったり、かえって人に迷惑をかけたりすることもある」ということも、しみじみと分かりました。

自分の性格を素直に認める

 そこで、まずは「人間関係が苦手な自分」を認めることだ、と気づきました。また、前回でも書きましたが、「準備して役割を演じる」ように「困った時には何とかする方法」も覚える、ということです。

 そして基本的には「人間が嫌い」で「人間が苦手」なのだから、そういう自分の性格を、無理に直したりしなくていい、と思っています。

 今の私は人間関係を「開店休業」しているような状態ですが、それが今の自分のためには合っています。

 とはいえ、人間関係が苦手な原因というのは、自意識過剰だったり、人から好かれたいとかよく思われたいという欲望が強いためだったりするので(少なくとも私はそうです)、もう少し年を取ると、少しは変わるのかなとも思います。あるいは、今よりもっと頑固になるかもしれません。こればかりは実際に年を取ってみないと分かりませんし、そうなったらその時に考えればいい、と思っています。

 それが「自分をすり減らさない」「自分を長持ちさせる」「そこそこほどほどに生きる」ための「人間関係のメンテナンス術」なのです。

 自分がどういう人間かを自分だけは知っておいて、認めることが大事です。そして、「その時の自分に合った方法」を見つけて、自分をメンテナンスすることが大事なのです。

 人間関係が苦手なことを認めてしまったら、一人ぼっちになってしまうのではないかと思うかもしれません。

 しかし、人はいずれにしても絶対に一人で生きられるものではありません。これは「人は誰かに支えられて生きている」という、よく言われることではなく、「生活している限りは、現実的にどうしたって一人きりで生きることはできない」という意味です。どんなに孤独を望んでも、本当の孤独は絶対に実現しないのです。

 ですから、人間関係をある程度「開店休業」状態にしていても、その人なりに何かしらほかの人間と関わっているものです。

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術

仕事、生活、恋愛に結婚…。様々な人間関係に疲れてしまいがちな人々に贈る、このコラム。若者や女性の生態に詳しい著者が、「メンテナンス」という考え方を取り入れた人間関係の構築術を指南する。この連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)が、2009年4月に発行。

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