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「尊敬され、好かれる上司」にならなくていい

草食男子世代と、フラットにつき合う余裕を持とう

  • 深澤 真紀

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2008年11月27日(木)

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前回に続き、連載「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」著者の深澤真紀さんに、「人間関係をメンタルではなくメンテナンスで考える」という新しい発想についてお聞きする。

(聞き手:日経ビジネス オンライン編集委員 大塚 葉 構成:橋中 佐和)

―― 今回は、これまでの連載を振り返ってみたいと思います。読者の反響が一番大きかったのは、「部下と相性が合わない時:『好きにならなくてもいい』『尊敬されなくてもいい』と割り切る」という回でした。オフィスでの仕事のやり方や、コミュニケーションの取り方というところで、とても参考になったと思います。

深澤 ビジネス書では、「上司とのつき合い方」とか「上司に認めさせる方法」とか、部下の立場から上司との関係性を考える視点が多いですよね。『上司は思いつきでものを言う』(集英社新書)という本もありましたが、部下は上司から何でもかんでも要求され、それが負担になり、苦痛だという感覚があります。

深澤真紀さん

深澤真紀さん (写真:花井 智子、以下同)

 でも実際には、上司がうまく部下を扱うことの方が難しいんじゃないかと思うんです。それは、私自身が会社員時代に部下を持ったり、自分で会社を持ったりするようになってみて、分かったことなんですが。

 まず当然ですが、上司の方が責任が圧倒的に大きいですよね。それに部下の要領や態度が悪かったりしても、上司は不用意に部下の悪口は言えないものです。

 自分が部下の立場なら「あのバカ部長!」とか、同僚と3時間ぐらい悪口を言ってて楽しいかもしれませんが、上司が部下の悪口を3時間も言っていると、ただ憂鬱になるだけです。部下の悪口を言う人もいますが、それは自分の息子や娘の愚痴を言っているのと変わらないわけです。

 ただ、部下の不満と上司の不満では違いがあります。部下は例えば「上司が素晴らしい人だ」とか「上司が自分の才能を引き出してくれる」とか「上司が自分の企画を認めてくれる」とか、上司に親のようにサポートしてもらえることを期待するんです。それを裏切られるから、不満を持っていることが多いと思います。

 でも、上司が部下の愚痴を言うのは「部下に期待している」わけではなくて、「自分自身に期待するもの」があるのに、それに裏切られるからです。上司は自分に「部下から頼られ尊敬される上司像」を期待してしまうんです。

―― 結局、自分への期待なんですね。

深澤 そうですね。これが子育てなら、親は子供の成長をある程度期待するものですが、部下を育てる場合、上司は自分が成長したり自分が尊敬されたりすることばかりを期待してしまいがちなんです。

 私自身も以前はやはり、「深澤さんが上司でよかった」「深澤社長と働けてよかった」と思ってほしかったんですね。でもある時ふと、「それは、自分のためでしかない」「部下は、自分のことしか考えない上司ではやりにくい」と気づいたんです。

 「尊敬されたい」「好きになってもらいたい」と部下に期待するのは相当難しいと気づいてからは、もうそんな期待は持たないことにしました。

 大切なのは、自分が尊敬されたり好かれたりすることより、部下が仕事人としてきちんと成長することですから、部下を指導する過程で一瞬嫌われたり、一瞬恨まれたりすることもあるし、うまくいかなくなる時もあるけれど、それは長い目で見て耐えるしかない、と思い直すようになりました。

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