• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

客層が変化する伊香保温泉、跡取り娘の「次の一手」は?

伊香保おかめ堂本舗(3)…千明仁泉亭23代目・千明恭子さん/民芸の山白屋3代目・真淵智子さん

  • 白河桃子

バックナンバー

2008年12月10日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 (前回から読む)

千明恭子さん千明恭子さん

千明仁泉亭23代目の千明恭子さん(写真:山田 愼二、以下同)

 さて、伊香保おかめ堂本舗のメンバー、4人の跡取り娘のうち、松本由起さんの次に伊香保に戻ってきたのは、千明仁泉亭(ちぎらじんせんてい)23代目の千明恭子(ちぎらきょうこ)さんである。

 「上州伊香保千明の三階の障子開きて、夕景色をながむる婦人。年は十八九…」。徳冨蘆花の『不如帰』の一説だが、この「千明の三階」は千明仁泉亭の部屋のことだ。明治の文豪、蘆花は1927(昭和2)年に伊香保で最期を迎えるまでに何回も伊香保を訪れ、名作『不如帰』はここで執筆された。

 千明仁泉亭は木造3階建ての純和風建築で、大正、昭和の面影を残す旅館だ。磨かれた廊下を歩くと、竹久夢二の描くような女性がカラリと唐紙(からかみ)を開けて現れてきそうだ。年輪を経た建物独特の空気がある。玄関には蘆花の直筆の書も飾ってある。

 1502年に連歌師の宗祇がこの地を訪れ、痛風の治療をしたという伝えの残るこの旅館。「仁泉亭」という名の由来も、宗祇が「仁(めぐみ)の湯だ」と称したことによる。その後湯治場として栄え、当時の統治者が湯元の管理人として指名したのが大家と呼ばれる12軒。それぞれには干支が割り当てられ、干支の年に関所の番をしていた。

 「現在大家で残っているのは、千明、木暮、岸の3軒だけです」と千明さんは言う。500年余りの歴史のある旅館に、一人娘として生まれた千明さん。ほかの3人の跡取り娘たちと同じ渋川女子高等学校を卒業し、その後帝京大学経済学部を経て、東京でいったんはアパレルメーカーに就職した。

千明仁泉亭の一室蘆花の直筆の書

千明仁泉亭の一室と、蘆花の直筆の書

 旅館を継ぐことは定められた道だったが、その前に「違うこともやってみたい」と、興味のあったアパレル業界に入ったのだ。ここに2年勤めた後、旅館を継ぐための経験を積むため、ホテルやレストランに派遣社員として勤務した。27歳で若女将として家業に戻り、今年で8年目を迎える。「家業に戻ったきっかけは、祖父母が立て続けに亡くなったことです」。

コメント0

「「跡取り娘」の経営戦略」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

短期保有者のいいようにさせたら、中長期で保有したいと考えている株主はどうなるのか。

貝沼 由久 ミネベアミツミ社長