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「変革マインド」で創造性を磨く

偶然をチャンスに変える5つの要素とは

  • 西山 昭彦

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2008年12月15日(月)

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 何かを生み出す力、いわゆる「創造力」は、安定した状況の中からは生まれにくい。脳に何らかの刺激が与えられ、活性化した時に、今まで蓄積されてきた知識や経験と連鎖反応を起こし、アイデアが生み出される。

 つまり、デイリーワークに没頭し、毎日同じことの繰り返しで惰性化した状態では、アイデアは生まれにくい。創造力を磨くには、意図的に安定した状態を崩し、脳に刺激を与え続けることだ。

 それは、衝撃的な体験でなくても構わない。知らない人や普段会わない人に会ったり、行ったことのない場所を訪れてみたりするなど、「日常とは異なる小さな変化」を与えることで、脳は刺激を受け、活性化する。

 ささやかな変化でも、それが刺激になれば脳は働き出す。そのためには、自分のアンテナを張り巡らせ、変化をとらえる良好な感度を保つことが不可欠だ。

偶然をチャンスに変えるための5要素

 心理学者であり、教育学者でもある元スタンフォード大学のジョン・D・クルンボルツ教授が提唱した「プランド・ハプンスタンス・セオリー(計画された偶然の理論)」によると、偶発的に予想外の出来事が起こった時、それを「チャンス」ととらえるか、「不慮の災難」ととらえるかで、人のキャリアの方向性は大きく変わってしまうという。偶然をチャンスに変えられる人には、以下の5つの要素が必要だと説いている。

1.好奇心(Curiosity)/何が自分の好奇心をかき立てるのかを知る。
2.持続性(Persistence)/たとえ失敗しても、続けていく力を持つ。
3.柔軟性(Flexibility)/物事を固定的にとらえず、姿勢や状況を変える。
4.楽観性(Optimism)/新しい機会は必ず来る、それを生かせると考える。
5.冒険心(Risk-taking)/結果が見えない場合でも、行動を起こす。

 この中で、日本のサラリーマンに最も欠けているのは「冒険心」だろう。もともと安定を望み、リスクを回避しようとするために大企業に属していると考えるのなら、やむを得ないのかもしれないが。

 しかし、今回のテーマである「創造性を磨く」という点で、アイデアを出すこと自体には、どれほど冒険してもリスクはないに等しい。出したアイデアがダメでも、上司から怒られるかボツになるか、やり直しを命じられるぐらいなものだ。命まで取られるわけではない。

 アイデアを出すことで生まれるアクシデントや予期せぬ出来事は、まさしく「非日常体験」だから、自身の創造性を高める機会も増える。

 これに関連して筆者は、創造力アップに不可欠な「アンテナ」を研ぎ澄ますには、3つの要素が必要だと考えている。

 「好奇心」と「冒険心」の2つは、クルンボルツ教授と同様だ。そして、3つ目が「変革マインド」。現状に満足することなく、問題点を見抜く目を持ち、「こうしたらもっと楽になる」「もっといい方向に行ける」と、変革を追求しようとする精神だ。

 クリエイティブな感性は、センスや天賦の才能と考えられがちだが、ビジネス上のアイデアのほとんどは、「変革マインド」から生まれる。それは、イチから生み出した、従来にない新しい思いつきである「ひらめき」とは別物だと考えた方がいい。「ひらめき」はいつ訪れるか予測がつかないし、コントロールのしようがない。

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