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【1】「歯車」だって、いいじゃないですか

  • 深澤 真紀

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2008年12月22日(月)

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 今回から始まる連載のテーマは、「歯車」です。

 「なんだか嫌な言葉だな」と思う方も多いでしょう。よく「社会の歯車なんかになりたくない!」という言い方もしますね。

 同じようなセリフに「ネクタイを締める人生はイヤ」「サラリーマンになったら終わりだ」というのもあります。就職してサラリーマンになり、ネクタイを締めて会社に行くことは「社会の歯車になるようで、嫌だ」と言われていたのです。

歯車になることは、悪いことなのか?

 70年代に流行った、「いちご白書をもう一度」というユーミンが作った歌をご存じですか。「無精ひげと髪の毛を伸ばして学生集会にも出ていた“僕”が、就職先が決まって髪を切ってから、『自分ももう若くないんだ』と恋人に言い訳する」といった歌詞がありますが、まさにあの世界です。「反体制」をモットーとしていた学生が、サラリーマンとして社会に組み込まれていくわけです。

 私には会社員の経験もあり、今では起業して社長業もやっています。まあ、社長になったからといっても、大きな会社に使われているという意味では相変わらずですし、必ずしも会社員よりいい立場ではなかったりしますが。とにかく、これまで社会の一員として、いろいろな立場で働いてきました。

 時には私も、「歯車のようには生きたくない」「歯車になったらおしまいだ」と思ったこともなくはありません。

 しかしここであえて問います。

 歯車、いけませんか?

 歯車は本当にダメなのでしょうか。歯車を辞書で調べると、機械に動力を伝えるためのもの、と説明があります。どんな機械でも、歯車がなかったら動きません。しかも、歯車はすべて同じ大きさ、同じ役目ではありません。

 1つの機械の中には、その動力を効率的に使うために考えられた様々な大きさの、いろいろな役目を担った歯車が、複雑に組み合わされています。例えば超極小の歯車も開発されていて、体内に入れて体液をスムーズに流すために使われていたりもします。

 歯車は、物事を動かしていく大事な要素なのです。私は「歯車でいるということは、実は大変なことだよな」と思うようになりました。そして、「社会の歯車として生きるのも、いいのではないか」と思うのです。

 1年間続いた連載「自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術」では、「自分をすり減らさず、そこそこほどほどに生きるために、人間関係をメンテナンスしよう」と、お話ししてきました。今回「歯車」をテーマにしたのは、この「メンテナンス術」を、別の角度からご紹介していきたいと思うからです。

コメント32件コメント/レビュー

自分は、自分の人生の歯車が会社だと思って日々生きております。(2008/12/25)

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

自分は、自分の人生の歯車が会社だと思って日々生きております。(2008/12/25)

筆者の意見に賛成です。今の時代、歯車になるのも容易ではないと思います。自分が動けば他も動く、動力を伝えることができるほどの仕事ができればいうことないですね。(2008/12/25)

ベアリング説を唱えたものです。歯車とベアリングは働き方が逆とのご指摘、私の勉強不足でした。ただ、改めてベアリングの仕組みを調べてみたところ、モーターの動く部分と動かない部分の中に入って仲立ちをするものなんですね。歯車は外のペースに合わせて単調に回るだけですが、2つの異なるパーツの中に入って摩擦が起きないようにするベアリングというのは、すごくサラリーマン的ではないですか?(2008/12/23)

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