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皆様のご質問にお答えします(1)「子育ての悩み」

子供とのつき合い方、大人が子供のためにできること

  • 漆 紫穂子

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2008年12月25日(木)

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 ご質問を送っていただいた皆様、ありがとうございました。一つひとつをじっくり読ませていただきました。予想以上にたくさん頂戴したため、すべてにお答えできずに本当に申し訳ないのですが、私の実体験に基づいてお話しできそうで、また他の方からのご質問の答えとしてもお役に立ちそうなものについて、答えさせていただきます。

 今回最も多かったのが「子育て」に関するご質問でした。年末年始はお子様とコミュニケーションを取る機会もあるかと思い、まずこれについてお話しします。親子のコミュニケーションに関するものは、ビジネスの場面にも応用していただけるかもしれません。

 今回一回ではお答えしきれないので、女子教育、組織運営などについてのご質問には、次回にお答えします。

質問1 私は、大学で学生さんへのパソコンサポートに従事し、ワードやインターネットの使い方などを教えています。私は、「直接的な答えを教えず、答えに導くようなサポートをする」をモットーにしていますが、これがなかなか難しいものです。学生さんはシンプルに「解答」を求め、こちらは「自力で答えを見つけてほしい」と思っているので、なかなかうまくコミュニケーションできません。答えを教えてしまった方が早いのですが、それでは「教育」にならないですし。どんなことを心がけて教えたらよいでしょうか。

 確かに最近は、すぐに「解答」を求める傾向が強くなってきていると感じます。「教えた方が早い、自分がやってしまった方が早い」という思いは、子育てにも、また部下の教育にも共通するものだと思います。

 そんな時は、教える側や親が「生徒(子供、部下)にいつの時点で何ができるようになってほしいか」というビジョンを、はっきりと持つことが必要だと思います。私たちの学校では「18歳の大学合格」ではなく、「28歳で社会に貢献すること」をゴールイメージにして、生徒に接しています。

 この「未来から逆算する視野」を持つと、おのずと「これは必要、これは不要」と取捨選択の軸がはっきりして、優先順位が決まってきます。生徒も「今と未来がつながっていること」に気づくことで、「数学は苦手だけど、心理学の分野に進みたいから、捨てずに勉強する」などと、今は面倒だと感じることにもモチベーションが保てるようになってきます。

 「教えること」は「待つこと」だ、と日々感じています。相手が「何かを自力でやった達成感と自信」を持つまでこちらが待てれば(ここが大変なのですが)、次からは自分で動いてくれるようになるはずです。ある生徒がこんなことを言っていました。

 「数学の本当の面白さに気づいた時から、問題集を買ってきたら、解答の書いてある部分を捨てることに決めた。1つの問題を1週間も考えている自分は、端から見れば非効率に見えたかもしれないけれど、そのことによって最終的にどんな問題も自力で解く自信と応用力がついた」

 ただし、そこには指導者の「仏様の指」(参考記事はこちら)が必要です。本校では「3分の1、3分の2」(参考記事はこちら)を合い言葉にしています。

 また、相手が「コーチング」以前に、基本形を覚えさせる「ティーチング」が必要なレベルにいる場合もありますので、「相手が今どのレベルにいるのか」という現状把握、そして、「どういう働きかけで、やる気になるタイプなのか」というモチベーターの見極めも必要です。

 「どうしてすぐに人を頼るんだろう」「何度言ったら分かるんだろう」と、私も、25年教員をしている間、イライラしたりため息をついたりしつつ、生徒とともに過ごしてきました。そして得た結論は、「一人ひとりをよく見ること」「待つこと」「伝わるまで繰り返すこと」といった、当たり前のことを根気強くやることが最終的に生徒の成長につながるということです。そして、多くの在校生、卒業生の成長がこれを裏付けてくれています。

コメント2件コメント/レビュー

本買いました!ただそれだけです。じゃなくて、やっぱりまた連載再開して下さい。別に毎週、にこだわる必要なく、2~3週ごとくらいに、無理にネタ考える必要もなく、でも伝えたいことが出来たらでかまいません。お待ちしてます!!(2008/12/30)

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いただいたコメント

本買いました!ただそれだけです。じゃなくて、やっぱりまた連載再開して下さい。別に毎週、にこだわる必要なく、2~3週ごとくらいに、無理にネタ考える必要もなく、でも伝えたいことが出来たらでかまいません。お待ちしてます!!(2008/12/30)

私の質問にも答えてくださってありがとうございました。一地域住民ですが、子供たちのために出来ることとして「こういう生き方もある」といういい見本を見せられるようにがんばりたいと思います。(2008/12/29)

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