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【第35回】何かと批判の多いアラフォーは、社会の「元気」の指標

  • 白河桃子

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2009年1月7日(水)

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 昨年、2008年の流行語大賞の1つは「アラフォー(Around 40=35~45歳)」だった。世間的に見るとアラフォーと言われるのは女性であり、しかも男性目線ではかなり年季の入った女性のことである。つまり「世の中で決定権を持つ」人々にとっては、「女としては対象外」の女子のことだ。言葉としては10歳若い「アラサー(Around 30=25~35歳)」だって流行ったのに、なぜ今、アラフォーなのか?

 年末はアラフォーについてのインタビューを受けることが多かったので、アラフォーについて真剣に考える機会ができた。

 そもそもアラフォーとは、何ぞや…? 先に世の中に出た言葉は、「アラサー」の方だった。「GLITTER」という女性誌の取材を受けていたら、「アラサーという言葉を作ったのは私たちなんですよ」と言われた。アラフォーはその後にできた言葉だが、こちらは「AERA」編集部発という説もある。アラフォーは後発だが、勢いでアラサーを追い越した。

アラフォーはバブルの経験者

 アラフォーが35~45歳の女性を指す場合、1964~74年生まれということで、就職氷河期の初期の世代も含まれることになる。しかし私のイメージでは、やはりアラフォーを特色づけているのは「バブル経験者である」ということ。そうなると、就職氷河期の経験者は抜かして考えたい。

 もっと詳しく言えば、「バブルを知っている」だけでなく、林真理子さんが前にも言っていた「“自分の青春”と“日本の青春”が重なってしまった」人たちのことだ。

 私にとってのアラフォーとは、社会に出た時がバブル、または「会社の経費で領収書を切ることができる社会人とつき合い始めた年齢がバブル期」の女性たちのことを言う。女性の場合、年齢的には「バブル世代じゃないでしょ?」というくらい若い人でも、高校生のうちから社会人の男性とつき合って、めくるめく「バブル経験」をしていたりするから侮れないのだ。

 バブル期とは、社会全体にお金が潤沢に回っていて、その余波が地方や社会人1年生にまで及んでいた時期だ。女性たちは、男性に奢ってもらっていたのではなく、「社会」に奢ってもらっていたのだ。コンプライアンスの厳しい現在では信じられないかもしれないが、当時は会社の飲み会、合コン、プライベートのデートにまで、「領収書下さい」と言うのが当たり前という風潮があった。友人の中には、普通の商社のOLなのにいつもタクシー券を1冊持っている人がいた。課長の席から、自由に持っていってよかったのだそうだ。

 ちなみに、なぜアラフォーに男性を含めないかというと、当時のアラフォー世代の男性はまだ「ペーペー」で、「なかなかつかまらないタクシーを拾うために、いつも寒い銀座通りで震えていた」からだ。男性社会は年功序列だから、バブル期でも若い男性はあまりいい思いをしていない。バブル期にいい思いをしたのは、当時20代前後の女性とおじさんだけで、さらにバブルが崩壊しても「無傷」だったのは女性だけである。

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