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【4】今は本当に嫌な世の中でしょうか?

物事を「否定」するのは簡単だけれど

  • 深澤 真紀

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2009年1月19日(月)

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 今は本当に嫌な世の中でしょうか?

 もちろん経済の状況は、日本も世界も厳しいでしょう。そして、今の不況を「100年に1度の不況だ!」という言い方もします。

 「100年に1度の不況」という言い回しが分かりやすいので、今や「100年に1度の危機の時代」であるとさえ言われています。しかしそうでしょうか?

本当に「100年に一度の危機」?

 例えば、日本の100年前といえば1909年です。1914年に第1次世界大戦が始まり、1939年に第2次世界大戦が始まり、1945年には原爆が投下され、多くの人命を失って、日本は敗戦を迎えました。

 100年より少し前ですが、日清戦争(1894年)・日露戦争(1904年)もあったのです。明治・大正・昭和という日本の近代の中で、4つの大きな戦争を経てきたわけですが、それよりも「今」は本当に大変なのでしょうか?

 こういう問いかけをすると必ず、「いや、今はある意味では、第2次世界大戦より大変な時期かもしれない」と言う人がいますが、それは、「気の利いたことを言ったり、視点の違うことを言ったりしてみたいだけ」に過ぎません(「このコラムだってそうじゃないか」と言われると、返す言葉もないのですが)。

 「100年に1度の危機の時代」というのも同様です。少なくとも日本では、この100年で世の中は良くなってきています。他国では、この100年の間に朝鮮戦争がありベトナム戦争があり湾岸戦争があり9・11テロがあり、今現在も戦争や内紛の起こっている国があるけれど、日本では1945年以来、戦争が起こっていないのですから。

それって「言いたいだけ」じゃない?

 今は大変な時期ではありますが、今が「本当に嫌な世の中」で「100年来なかったような嫌な世の中」で「何も希望がない」という言い方をしても、いいことは何もありません。

 こういうことを言いたがる人は「オレは分かってる」と言いたいだけなのです。それに踊らされてはいけません。

 先日、ご高齢の作家お2人が、「私たちが生きてきて、今が一番嫌な時代だ」と対談で話していて驚きました。第2次世界大戦を経験しているのにもかかわらず、そんなことを言うのは作家ならではのレトリックかもしれませんが。

 本当に、第2次世界大戦の時よりも、今の方が嫌な時代でしょうか。もちろん高齢者の多くは「戦争の時代よりも今の方がいい」とおっしゃっていますが。

 「でもニュースでは、不況や嫌なニュースのことばかり取り上げる」ように思うでしょう。

 しかし、ニュースというのは「嫌なもの」「目立っているもの」「変わっているもの」を多く取り上げがちなものです。

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