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中村玉緒の歌うCM「マロニーちゃん」が奏功

マロニー2代目社長 河内幸枝さん(後編)

  • 荻島 央江

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2009年2月18日(水)

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 (前編から読む)
 
 「“なんで”の河内(かわち)」。専業主婦から一転、40歳でマロニーに入社した河内幸枝(かわちゆきえ)は、しばらく経つと周囲からこう呼ばれるようになった。「なんでそうなるの?」「なんでそうしたいの?」などと、社員をいつも質問攻めにしたからだ。

マロニー社長の河内幸枝(写真:山田 愼二)

マロニー社長の河内幸枝(写真:山田 愼二)

 弱みであるはずの「何も知らないこと」が、河内の強みだった。

 「何度も『なんで?』と聞くと嫌がられるかなとか、こんなことを聞くのは恥ずかしいかなとか、少しも考えなかった。分からないから教えて、という気持ちでした」

 社員に質問や指摘をする時、会社の経営指標を片っぱしから見て、その数字をメモしてきたことが役立った(前編参照)。河内はただ書類を眺めるのでなく、売上高や損益、借入金などありとあらゆる数字を十数年分、自分で手帳に書き写した。このため、重要な数字やその推移はすべて頭の中にたたき込まれていたのがよかった。

25年間、会社の数字を手帳に書き写した(写真:岡崎 利明) 25年間、会社の数字を手帳に書き写した(写真:岡崎 利明)

25年間、会社の数字を手帳に書き写した(写真:岡崎 利明)

 報告1回につき10回も「なんで?」と言われることに、最初のうちは閉口していた社員たちも、抽象論ではなく具体性がある数字で話をすることで、おのずと聞く耳を持ってくれた。河内はもはや、「会社のお客さん」的存在ではなくなった。

 もう1つ、河内の“素人目線”が生きたのが、前編で紹介した、中村玉緒のテレビCM起用だ。

 マロニーは東京でCMをオンエアする4~5年前、すでに首都圏エリアへの進出を果たしていたが、売り上げはいま一つ伸び悩んでいた。圧倒的な知名度を誇る関西に比べ、関東では無名に等しかったからだ。

 「なんとか東京での認知度を上げたい」と考えたのが、東京でテレビCMを流すことだった。ただ、予算の関係上、流せるのは1日1本程度。そこで「一度見たら忘れられないCMをつくろう」と、複数の出演候補者の中から河内が選んだのが、中村玉緒だった。

 当時、中村玉緒には「やんちゃな夫(故・勝新太郎)を支える献身的な妻」というイメージがあった。そんな彼女なら、マロニーの主要購買層である主婦の共感を得られるに違いない。「少なくとも私はそうだ」という主婦の感覚で、河内は中村を採用した。

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