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【14】「無理に楽しむ」より、「諦めて面白がる」

人生の出来事に、それほど深い意味はない

  • 深澤 真紀

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2009年3月30日(月)

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 前々回の「力より術を」、前回の「気づきより芸やネタを」に続いて、今回は「楽しむよりも面白がる」について考えます。

 この連載では、このように「よくありがちで、いいことのように聞こえる考え方」をまずは疑ってみよう、と考えています。

「楽しむ!」の何がいけないのか

 日本では、戦後から高度経済成長期にかけて、特に仕事の場やスポーツの場で、根性論や「会社のため」という価値観が幅を利かせていました。

 ところがバブル期が始まる1980年代頃から、一転して「楽しむ」という考え方がもてはやされるようになりました。

 この「楽しむ」という考え方は、あるニュース番組でキャスターが、オリンピックに行く選手たちに「楽しんできてください」と言ったのが発端だったとも言われています。

 確かに「楽しむ」というのは、その当時には新しい発想でした。

 それまでオリンピックに参加する選手は、「お国のために」「国民のために」死に物狂いで頑張らなければならない、という戦中的な価値観を持たされてきたわけです。

 金メダルを期待された選手が、もしもメダルを取れなければ、「恥を知れ」「頭を丸めろ」などと言われたことすらありました。

 それが、「楽しんできてください」という言い方に転換されたわけです。

 当初は、この考え方はとても新しかったのです。

 しかしどんなことでも「楽しむ」という言い方をするうちに、今ではかえって「楽しむ」に縛られるようになってきました。

 発想の転換は、転換したその時には誰かを楽にするものですが、やがて手垢がつき、曲解され、劣化するものです。

 「楽しむ」ももはや、スポーツ選手、芸能人だけでなく、ビジネスパーソンも普通に使うようになり、職場でも、「この仕事を楽しみます!」「このプロジェクトを楽しめればいいと思います」といったセリフが、連発されるようになりました。

 「楽しむ」の何がいけないのか?と思う人も多いでしょう。
 
 しかし、「楽しむ」ことを目標にするのも、行き過ぎて、「楽しまねば教」に縛られるようになると疲れてしまいます。

 「人間関係メンテナンス術」の連載でも「仕事を楽しむ、というのを疑おう。なぜなら、楽しくない仕事があるから」と書いたのですが、楽しくないことまで楽しもうとするのは、やはり無理があります。

 そこでお勧めしたいのは、「楽しむ」のではなく、「面白がる」です。

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