「深澤真紀の社会の“正しい歯車”として生きる!」

【18】自分にも相手にも期待しすぎない

思い通りにならなくても淡々と受け止める

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2009年4月27日(月)

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 トラブルに遭った時には「トラブルの理由や犯人を捜さない」と前回書きました。

 今回は前回に続いて、トラブルを避けるためには「自分にも相手にも期待しすぎない方がいい」ことをお話しします。

根拠のない期待は裏切られても仕方ない

 トラブルの多くは、自分や相手に勝手に期待しすぎていたのに、それを裏切られた(と勝手に思う)から起こるものです。

 そもそも自分や相手に対して持つ「こうしたい」「こうしてほしい」という期待は、根拠のないものです。

 根拠のない期待をしても、相手だけでなく、自分でもその通りにはできないものです。

 そもそも、いい予想には根拠がないのです。その代わり、悪い予想にはそう思うだけの実績があるので、根拠があるものなのですが。

 根拠がないのに、いい期待を勝手に相手(もしくは自分)にかけ、勝手に相手(もしくは自分)に裏切られ、前回書いたように犯人捜しをするようになってしまうのです。

 また「自分も相手も信じすぎない方がいい」のです。

 例えば何かトラブルがあって、その事情を聞いた時に、「あいつがそんなことなんかするわけがない」と思うことがあるでしょう。

 しかしどんな人だって、家族に見せる顔、恋人に見せる顔、友達に見せる顔、仕事で見せる顔は違うものです。それが当たり前です。

 にもかかわらず、自分に見せる顔だけを信じて、「あの人はそういうことする人じゃないよね」と言ったりしますが、「あの人はそういうことをするような人には、私たちには見えない」ということでしかありません。

 さほど親しくない相手はもちろんですが、親しい友達だって、人間関係ごとに相手に見せる顔はそれぞれ違うものです。それなのに自分に見せる顔だけを信じてしまうのです。

 これは自分自身に対しても同じです。

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

深澤真紀の社会の“正しい歯車”として生きる!

「社会の歯車になんかなりたくない!」…。そう思っている方もいるかもしれません。でも、“歯車になる”ことは本当にいけないことでしょうか。経営者でも、投資家でも、宗教家でも、芸術家でも、ビジネスパーソンでも、主婦でも、一人ひとりが社会を動かす歯車であることに変わりありません。そう思うと、私たちはこの社会で“正しい歯車”として生きれば、それで十分なのではないでしょうか。「自分をすり減らさない人間関係メンテナンス術」の深澤真紀が贈る、「メンテナンス術」シリーズの第2弾です。

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