「深澤真紀の平成女子図鑑」

【20】少女は天使で、老女は化け物?

「女子」と「ガール」と「少女」

バックナンバー

2009年5月15日(金)

1/3ページ

印刷ページ

 私が名づけた「草食男子」について、これまでにいろいろな意見を頂いていますが、その中に「いい大人をつかまえて“男子”とは何ごとだ」というものもありました。

 辞書によれば、男子の意味は2つに分かれています。

 1つの意味は確かに「男の子。男児」ですが、もう1つは「男性。おとこ。また、一人前のおとこ」という意味でもあります。

 例えば、「男子厨房に入らず」「男子の本懐」は、後者の意味で使われる言葉です。

 ただ、「草食男子」を収録した『平成男子図鑑』では、バブル世代から団塊世代までを「おやじ世代」と名づけて、団塊ジュニア世代から下を「男子世代」と名づけているので、「男子」という言葉に若さという意味を意図的に付加したところはあります。

 そうは言ってもさすがに、「男の子」というイメージでは使っていません。

 この連載「平成女子図鑑」に「40歳過ぎのバブル世代まで含めて、女子と呼ぶのはどうか?」という声も頂きますが、ここでも「女の子」というイメージで「女子」という言葉を使っているわけではありません。

 「男性」「女性」という言葉の重さを感じさせない言葉として、「男子」「女子」を使っています。

なぜ、男性にだけ「少年の心」が許されるのか

 とはいえ、50〜60代になっても「女の子」というニュアンスで「女子」という意識を持っている女性もいます。

 また、「セックス・アンド・ザ・シティ」(編注:アメリカの連続テレビドラマ。30代独身女性4人の恋愛や友情、仕事をオシャレかつコミカルに描いて同世代の女性に熱烈な支持を受けた。2008年に映画化)ブームのせいで、女性たちは「ガールズトーク」をするようになりました。

 「ガールズトーク」という言葉は、2004年にヒットした安室奈美恵の「GIRL TALK」という曲から広まったように思います。これは安室奈美恵がイメージチェンジを図った頃にヒットした曲でした。

 また、山田詠美の『風味絶佳』が原作の映画「シュガー&スパイス 風味絶佳」(2006年公開)で、沢尻エリカと夏木マリ(沢尻の彼氏役が柳楽優弥で、そのおばあちゃんが夏木マリ)が「ガールズトークしよう」と女同士で話をするシーンがあったりしました。

 ガールズトークは、ほとんどが男の愚痴や悪口になりがちです。

ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。



関連記事

Keyword(クリックするとそのキーワードで記事検索をします)

Feedback

  • コメントする
  • 皆様の評価を見る
内容は…
この記事は…
コメント13 件(コメントを読む)
トラックバック
著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

深澤真紀の平成女子図鑑

今の時代を女として生きるのは、幸せでしょうか? それとも、大変なことでしょうか? 「何が何でも男に奢られたがる女子」「女性誌に踊らされる女子」「世間のことは分からないけど、社会のことは分かっている女子」「笑いに生きる女子」…。平成にもいろいろな女子が生きています。自著『平成男子図鑑』で「草食男子」「リスペクト男子」などを「発見」した深澤真紀が、満を持して「平成女子」の姿を語ります。

⇒ 記事一覧

記事を探す

読みましたか〜読者注目の記事

  • いま、歩き出す未来への道 復興ニッポン

日経ビジネスからのご案内