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「なりすまし」によるネカマ疑惑

  • 北湯口ゆかり

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2009年6月22日(月)

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 ネット上では、「別人」を装うことは容易だ。装う本人にとっては遊びでも、コミュニケーションの先には、その遊びに振り回されてしまう人がいる。

 いくらゲームとはいえ、騙し、騙されることまでプレーと割り切って考えるのは難しい。そこで、プレーヤーたちの右往左往が始まる。

※文中に登場するゲーム用語については、先の記事のゲーム用語解説も合わせてご覧ください。

 前回も述べた通り、ネット上では「都合よく自分を演出してもバレない」匿名性がある。

 「演出」だけでは飽き足らず、匿名をいいことに別人を装う「演技」にまでエスカレートしてしまうと「なりすまし」になる。その顕著な例が「ネカマ」だ。

 「ネカマ」は、「ネットおかま」の略称で、ネット上であたかも女性のように振る舞う男性のことを指す。対語に、男性を装う女性という意味で「ネナベ(ネットおなべ)」という言葉もある。どちらも、オンラインゲーム用語ではなく、インターネットが普及する以前のパソコン通信時代から、ネットワーカーの間で使われていた隠語だ。

 もともとはジョークの意味合いが強かったが、インターネットが普及するにつれ、女性になりすました男性による出会い系コンテンツでの詐欺や悪質なイタズラ、恋愛トラブルなどの問題が多発した。

 その結果、「ネット上で女性のふりをすること」=「男性が女性に対して抱く好意につけ込んだ、悪趣味な振る舞い」というイメージが植えつけられ、今となっては「ネカマ」は侮蔑的な意味で使われることが多い(対語である「ネナベ」には、こうした問題が少なく、あまり一般に広まっていない用語ということもあって、侮蔑的な意味合いは薄い)。

 オンラインゲームでも、本来の自分とは異なる性別を装う「ネカマ・ネナベ」キャラクターは数多く存在する。さらに、「なりすまし」の意図はなくとも、異なる性別のキャラクターを選んだが故に、要らぬ誤解を生んでトラブルに発展してしまうことも多々ある。

 今回は、こうしたオンラインゲーム上の「性別」にまつわる、エピソードを紹介しよう。

キャラクターの性別=本人の性別とは限らない

 あるゲーム情報サイトが、2008年末~2009年初にかけて行った読者アンケートによると、日本市場におけるオンラインゲームプレーヤーの男女比率は男性94.9%に対し、女性5.1%で、平均年齢は27.4歳。職業別に分類すると、平均年齢から予想される通り社会人が多く、とりわけ技術系の会社員の比率が抜きん出ている。次いで大学生のプレーヤーも多いという結果が出た(参考記事はこちら)。

 この数値から、まず明らかなのは、現時点において日本のオンラインゲーム市場は、男性プレーヤーが大半を占める「男社会」だということだ。

 しかし、実際にゲーム内を見てみると、キャラクターの男女比率は、プレーヤーの男女比率ほど顕著ではない。中には、女性キャラクターの方が目立つゲームもあるほどだ。

 この現象が意味することは、割合は不明にしろ、女性キャラクターを操作しているプレーヤーの多くは男性である、という事実だ。

 オンラインゲームに限って言えば、男性が女性(キャラクター)に扮するからと言って、そのすべてが「ネカマ」とは言い切れない。様々な動機が考えられるからだ。

 最も単純かつ明瞭な理由として考えられるのは、「外見上の好み」だろう。

 一方、女性プレーヤーにしても、そのすべてが女性キャラクターを選ぶとは限らない。警戒心の強い女性は、コミュニケーション上のトラブル回避の手段として、「女性であることを隠そう」と、あえて男性キャラクターを選択し、男性っぽい口調で会話することを心がけて「オトコのふり」をする場合がある。自己防衛としての「ネナベ」である。

 結論として、キャラクターの外見は、プレーヤーの性別を判断する材料にはならないということだ。

(イラスト:佐藤 末摘)

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