「森ガール」をご存じですか?
「森にいそうな女の子」を指す言葉で、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のmixi(ミクシィ)で「森ガールコミュニティ」の管理人を務めるchoco*さんが、友人に「森にいそうな格好だね」と言われたことから生まれました。
森ガールコミュニティは2006年8月に開設され、今や3万5000人余りを集める人気コミュニティーですが、森ガールが話題になったのは、2008年あたりからです。
ちなみに私が名づけた「草食男子」は2006年10月にこのサイトで発表し、2008年から話題になってきたので、言葉の広がり方がちょっと似ています。一方で、森ガールと草食男子が違う点は、森ガールは当事者による名づけであることです。
「ゆるい感じ」がキーワードの「森ガール」
森ガールの定義は、森ガールコミュニティのトップページに60以上載っていますので、そこから抜粋します。
ゆるい感じのワンピースがすき/シンプルよりどこかくせのある服がすき(でも派手派手してるのはそんなにすきじゃない)/素材にはこだわりたい/ちいさな子が着るようなワンピースもすき/短いネイルのほうが落ち着く/ニットやファーで、もこもこした帽子がすき/古いものに魅力を感じる/レトロな花柄すき/レースがすき/タイツ・レギンスがすき/靴は基本ぺたんこ/マフラーもストールもぐるぐるまきにしたい/重ね着すき/童話がすき/色白/ゆるいパーマをかけている/ロリータとはちがうの/ガーリー/カフェでまったりするのがすき/カメラ片手に散歩をするのがすき/雑貨屋さん巡りをついついしてしまう/すきなものはついついコレクションしちゃう、コレクター/本屋さんでかわいい本を見つけると嬉しい/手作りがすき/やわらかい雰囲気がでてるおんなの子/透明感のあるおんなの子/つねにゆるい雰囲気をだしている/森ガールファッションはロリータ系・姫系・お姉さん系・お嬢様系・全身ナチュラル系・チョキチョキ系とは異なります。
なんとなく、イメージがわくのではないでしょうか。
女性誌の「別冊spoon.」(角川グループパブリッシング)では、女優の蒼井優を表紙にして、森ガールのファッションとカルチャーを紹介する「森ガールA to Z」を出版し、話題になりました。
その蒼井優が映画版で演じたマンガ『ハチミツとクローバー』(羽海野チカ著)の主人公、はぐちゃん(天然不思議ちゃん風の美大生)も、森ガールの象徴と言われています。
かつて消費社会研究家の三浦展が名づけた「かまやつ女」(公式サイトによると「最近、原宿や下北沢でみかける、帽子をかぶった女子。古くさい、おじさんみたいな帽子で、髪型ももっさりしていて、服装は楽ちん風。まるでかまやつひろしのような風貌が特徴だ。」)も、森ガールにちょっと似ています。
ただ、若い世代がかまやつひろしをよく知らないことや、当事者たちからの受けの悪いこともあり、この言葉はあまり浸透しませんでした。
ガーリー、乙女、自然派
森ガールは「ガーリーブーム」の流れも受け継いでいます。
ガーリーとは、「少女らしい状態や、女性が惹かれるもの全般を俗に言う語。ファッション・アート・その人自身などを通して表現される。1990 年代中盤のアメリカで発祥した考え方。「−スタイル」〔少女(girl)をもじったもの。蔑称のgirlieと区別されることが多い〕」(大辞林より)という意味(ちなみに蔑称のgirlieとは売春婦のこと)です。
ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。










