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外国人プレーヤーへの差別と偏見

「謝謝」と通じた時の嬉しさ

  • 北湯口ゆかり

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2009年7月6日(月)

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 アラフォーで、働く母である野中アミ。オンラインゲームの魅力にはまり、毎日のように楽しんでいる。アミが参加しているのは主に無料のオンラインゲームで、プレーヤーのほとんどが日本人のようだ。

 時々、外国人とおぼしきプレーヤーが参加することもある。そんな時、外国人に対する強い風当たりがあることを、アミはある時知った。日本のオンラインゲームの世界は、実は閉鎖的なのだった…。

※文中に登場するゲーム用語については、文末のゲーム用語解説をご覧ください。

 インターネットは世界中に広がっているが、オンラインゲームに関して言えば、日本は「鎖国」状態に等しい。

 その原因の1つが、言葉の壁にある。例えば「WoW(World of Warcraft)」というゲームは、全世界から約数100万人のプレーヤーが参加し、世界で最も成功したMMORPG(注1)と言われているが、日本市場ではそれほど注目されていない。理由は、このゲームが英語仕様だからだ。

 国際化が進んだとはいえ、日本では外国語に対する苦手意識は強い。そのため、どれだけゲーム性が高く評価されていても、「英語ができなければ楽しめない」という思いは、入口の敷居を高くしてしまう。

 「洋ゲー」と呼ばれる欧米のゲームには、こうした傾向が特に強い。中にはシステムが日本向けに翻訳され、日本語で楽しめるものもあるが、プレーヤーは全世界から集まってきているため、ゲーム内のコミュニケーションは英語が主体になる。

 結果的に海外でゲームをしているのと同じ状態になってしまうためか、日本人には受け入れられにくいようだ。これらのゲームには、日本人が中心となったコミュニティーも存在するが、新規参入してくるプレーヤー数が少なく、年々縮小傾向が強まっている。

 例外は、日本で最初のヒット作となったオンラインゲームで、根強い人気を誇る「ウルティマオンライン」くらいだ。

 洋ゲーには、ゲームそのものの魅力から言語の壁を乗り越えられるファンか、英語に抵抗感のないプレーヤーでもない限り、「気にはなっても手を出せない」というのが本音なのだろう。

外国人プレーヤーに対する「差別感情」

 コンシューマー分野ではゲーム大国と称される日本だが、オンラインゲーム市場では立ち後れている。日本で展開しているゲームは多いが、純日本産と呼べるのは数えるほどで、大半は海外からの輸入品だ。

 しかも、日本で運営が開始される際には、ほぼ「日本仕様」にカスタマイズされる。ゲームの説明は日本語に翻訳され(機械翻訳を多用しているのか、違和感のある翻訳もあるが)、日本人の好みに合わせた独自の仕様を追加するといった配慮もされる。

 様々な面で、日本人にとって快適な環境であることが、日本市場におけるオンラインゲームの必須事項になっている。

 言わば、日本人プレーヤーだけとも言える閉鎖的な姿勢で運営されている状況だが、実際はゲーム内には数多くの外国人プレーヤーも参加している。そして残念ながら、彼らは日本人プレーヤーからあまり歓迎されていない。

 その背景には、外国語への苦手意識以上に根深い問題がある。「思い込みによる反感」だ。日本仕様にカスタマイズされたオンラインゲームにわざわざ参加する外国人プレーヤーは、おそらくRMT(注2)を目的としたビジネスプレーヤーに違いない。日本人にとって、ゲームを妨害する「邪魔者」だ。…多くの日本人プレーヤーが、そう思い込んでしまっている。

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