「深澤真紀の平成女子図鑑」

【29】「YES女子」と「NO女子」

安易な肯定と断定は何も生まない

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2009年7月17日(金)

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 「もてる女」「仕事のできる女」というテーマは女性誌でもよく取り上げられますし、女性同士の会話でもよく話題になります。

 例えば「美人やかわいい人はもてる」「頭のいい人や段取りのいい人は仕事ができる」などの前提はもちろんあるのですが、女性の場合は“ある程度”のところまでならば、「YES」と言える人の方が「もてる」し「仕事ができる」と思われるものです。

 この“ある程度”がポイントなのですが。

 よく女性同士で話していて、「あの人は美人(かわいい)なのにもてない」と言われる女性がいます。

 こういう女性は、美人であっても、相手に「NO」と言っていたり、「NO」のサインを出していると思われることが多く、なかなかもてないものです。

 仕事についても同様です。
 会社員であれば、上司から「これをやってください」と言われたら「はい」と引き受ける人、フリーランスでも「やります」と引き受ける人の方が、仕事ができるという評価を受けやすくなります。

 文句を言ったり、その仕事を断る人は、仕事ができないと評価されてしまうものです。

 このように「NO」と言うのはチャンスを減らしてしまうことが多いものです。

「YESだけ」でもなく「NOだけ」でもなく

 仕事でも恋愛でも、若い時や、チャンスが欲しい時には、「YES」と言って受け入れる気持ちを持っている方が楽だし、うまくいくことも多いでしょう。

 ただ、「YES」と言い続けているとそれが習い性になって、年を重ねてもそれを続けてしまうもので、そのあたりが難しいところです。

 例えば、自分のタイプではない男性からばかりもてる女性などは、「YES」の無駄遣いをしています。

 また結婚しても不倫してしまう女性というのは、「NO」と言えないだけだったりします。

 元カレから「俺リストラされちゃった。会えない?」と連絡があると、「なんだかかわいそう」と受け入れてしまったりして、「YES」と答えない方がいい時でも「YES」と言ってしまうのです。

 仕事でも、自分が先輩や上司になったら、後輩や部下の立場に100%立ってしまっても会社の利益にならないし、会社の立場に100%立ってしまっても後輩や部下の信頼を得られないことがあったりします。

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著者プロフィール

深澤 真紀(ふかさわ・まき)

深澤 真紀

コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる(『草食男子世代−平成男子図鑑』(光文社知恵の森文庫)に収録)。日経ビジネスオンラインの連載をまとめた『自分をすり減らさないための人間関係メンテナンス術』(光文社)、『考えすぎない生き方』(中経の文庫)、『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。そのほかの連載に、「深澤真紀の平成働き女子のための処世術」、「深澤真紀の草食の時代」、「草食男子も悪くない」など。



このコラムについて

深澤真紀の平成女子図鑑

今の時代を女として生きるのは、幸せでしょうか? それとも、大変なことでしょうか? 「何が何でも男に奢られたがる女子」「女性誌に踊らされる女子」「世間のことは分からないけど、社会のことは分かっている女子」「笑いに生きる女子」…。平成にもいろいろな女子が生きています。自著『平成男子図鑑』で「草食男子」「リスペクト男子」などを「発見」した深澤真紀が、満を持して「平成女子」の姿を語ります。

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