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10歳までに英語を勉強していないとハーバード大学合格は無理なの?

発音記号を利用したフォニックス学習法

  • 福原 正大

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2011年8月1日(月)

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 前回は、10歳までに英語の勉強を始めることが、ハーバード大学の合格を目指す上で大きなアドバンテージになるとお話ししました。脳が言語感受性期にあるため、自然に英語を学ぶことができるからです。

 10歳までに英語を学んだ子供たちは、中学校(2011年度から小学校5年生になりました)に入って英語の授業が始まると、同じ不満を家で洩らします。

 「中学校の先生の英語、カタカナ読みなんだよね。。。」

 一方、中学校まで英語を学んでいない子供は、このような不満を持つことがありません。

 中学校に入った時点でこうした不満を持つレベルになっていないと、高い次元の英語の総合力(スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング)が必要とされるハーバード大学合格は無理なのでしょうか?

 結論から言えば、心配はありません。その後の勉強方法次第でハーバード大学に合格するレベルの英語力を養うことはできます。確かに、11歳になると脳が言語の感受性期を終えるため、英語の音を聞き自然に意味を理解することは難しくなります。一方で、11歳になると論理性が身についてくるので、これをうまく利用して英語を勉強していくことができるようになります。具体的に見ていきましょう。

発音記号と共に単語を覚える

 まず「単語力」を徹底してつけさせるべきです。英語を聞き取れない、話せない最大の理由は、単語を知らないことです。単語の意味が分からなければ、相手が言っていることの意味は分かりません。文章を読むことも、話すこともできません。

 海外に行くと、文法はめちゃくちゃだけれども、英語が通じる人がいます。こういった人は、知っている単語を並べているのです。「ご飯をいただけますでしょうか?」と言わなくても、「米、米!」とお腹を空かせた顔で言えば、ご飯を食べたいことは伝わります。

 幅広いジャンルの単語を覚えるためには、例えば「4000 Essential English Words」Paul Nation(著)Compass Publishing
 のシリーズが有効です。このシリーズ(1~6)は、欧米人が最も頻繁に使う4000語を掲載しています。毎週2章ずつ覚えていけば、欧米人が頻繁に使う単語の90%を約2年でカバーできます。単語を覚える工夫が施されていて、絵と音、そして発音記号、例文から単語を覚えることができます。お子さまがとっつきにくいようであれば、親御さんが一緒について見てあげるといいでしょう。

 単語を覚える際、意味と共に、正しい発音を学びましょう。発音できない単語は、聞き取ることができません。ただ単に記憶しているだけの単語は聞き取れないのです。

 まず、すべての発音記号を正しく発音できるようにしましょう。「Better English Pronunciation」 J. D. O'Connor (著) (Cambridge English Language Learning)  は各発音記号の発音方法を、絵と共に説明しています。どの筋肉をどのように使うかまで書いています。発音記号が正しく発音できれば、単語も正しく発音できます。

 単語を覚える時に、発音記号を見て発音する習慣をつけましょう。先述の4000 Essential English Wordsは、発音記号を掲載しているうえ、音声ファイルをダウンロードして実際の発音を聞くこともできるので便利です。

 日本の英語教育の問題点の一つは、子供たちが発音記号を覚え、それ通りに発音するトレーニングを十分にしないことです。また、日本語を話す時に使う口や舌の筋肉と、英語を話す時のそれは異なります。英語を話すために口と舌の筋肉を鍛える必要があります。口の筋肉を鍛え、発音記号を一通り正しく発音できるようになっていれば、すべての単語を綺麗に発音することができます。

 NHKの英語プログラムの監修をされている関西外国語大学の中嶋洋一先生は、公立中学校の教師時代、教え子が綺麗な英語を話せるようになったことで有名です。その成果は「中嶋マジック」と呼ばれていました。その基本は、発音記号を正しく発音できるように指導すること。そして、単語を覚える際に、発音も完ぺきに覚えるよう指導していたのです。

 このように論理的に発音を学んだ人が驚くのは、発音が正しくできるようになると、これまで聞き取れなかった英単語が聞き取れるようになってくることです。そして、綺麗な発音ができるようになれば、英語で話すのが楽しくなってくるので、スピーキング力が伸びていきます。

英語で新しい知識を学ぶ

 「英語を将来使わない」と思っている人が、英語を学んでも身につきません。しかし「英語を学ぶと自らの世界が広がる」と理解すれば、英語への取り組みが変わります。今の日本の英語教育は、「英語そのものを教える」という形。これでは英語は身につきません。しかし、あなたが「英語を使って世界を広げる」という姿勢で子供に英語を学ばせる環境をつくれば、子供はやる気を示し、英語言語力は高まります。英語を通じて学ぶ好きな世界も広がるのです。第二言語教育の権威、カリフォルニア大学サンディエゴ校の當作靖彦教授は、「英語を学ぶ」のではなく、「英語で情報学、世界の歴史、サイエンスなどを学ぶ」ことの重要性を訴えています。

 洋楽を好きになり、その音楽やアーティストのことを知りたいがために英語を学んで、英語ができるようになった方が多くいます。こうした英語の学びは、英語力の取得を目的にしているのではなく、自分が興味を持っている世界を知りたいために、英語をその道具として利用しているのです。

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