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米大学向けの受験対策はAO入試に生きる

高額授業料対策として奨学金の準備を忘れずに

  • 福原 正大

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2011年8月22日(月)

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 6回にわたったこのコラムもいよいよ最終回です。これまで、幼少時からどのように勉強をすると、高校生の段階で選択肢が広くなり、ハーバード大学も東京大学も目指せるか述べてきました。前回は、高校2年の段階で、将来行いたいことを考え、どこで何を勉強するのか選ぶ必要があることを説明しました。自分の将来像が明らかになっていれば、この段階でハーバード大を目指すのか、東大を目指すのかを決められるでしょう。そして、米国の大学に合格するためにはどう準備を進めるのか(例えばエッセイの書き方)を説明しました。

 今回は、高2の段階でお子さまが選択肢をしぼり切れず、最後までハーバード大と東大の双方の受験を目指す場合、どのようなことになるのかをお示しましょう。

日本の大学と米国の大学の双方を目指す場合

 これまで述べたこと――中学に入学するまでに英語の総合力(スピーキング、リスニング、ライティング、リーディング)を身につけ、学校の教科における総合成績も優秀、考える力もできている――をお子さまが高校2年生まで行っていれば、素晴らしい英語力、幅広い知識、そして考える力を得ているはずです。TOEFL iBT 100点、SATで2000点近い点数が取れているでしょう。学校の勉強を最後までしっかりと受けているため、日本の大学受験にも十分対応できます。

 ただ、ハーバード大学など米国の一流大学に加えて、東京大学など日本の一流大学を目指すには、高校2年生から追加的な勉強をお子さまにさせる必要があります。日本の大学は、学校ごとに独自の試験問題を出すことがその理由です。高校2年生から日本の大学入試までは、日本の一流大学受験に向けた体制を取ることが望ましいでしょう。

 ただし、米国の一流大学が重視する部活や課外活動は継続させましょう。東京大学とイエール大学に合格した学生に話を聞いたところ、高校3年生の夏に部活を引退するまで文武両道を続ける一方、高校2年生から東大受験向けの体制を敷きました。その高校2年から3年生の10月までに、SATで2200点を超える点数を上げ、米国一流大学受験のためのエッセイを同時並行で執筆したのです。

 一方で、お子さまの総合英語力が、高校2年生の時点でTOEFLが60点程度(SATに歯が立たないレベル)であれば、どうでしょうか。正直なところ、高校2年でこの程度の点数あれば、米国か日本の一流大学か、どちらかに絞ることが賢明かもしれません。あるいは、SATとTOEFL iBTの勉強を続けて、米国の一流大学合格を目指す。日本の一流大学はAO入試で合格できるところに絞る、というのも一つの手です。つまり、AO入試を行っていない東大はあきらめます。

米国一流大学向けの受験対策は、日本のAO入試に役立つ

 あまり知られていないのですが、米国の一流大学を目指して勉強すれば、日本の難関大学のAO入試に対応できるようになります。これは大きなメリットです。AO入試は、全人格的な能力、つまり人としての基礎力を評価するものです。

 日本の多くの大学が、AO入試において、高校での成績、課外活動、エッセイ、資格試験の成績(TOEFL iBTやSATを含む)を評価します。学生時代に「文武両道」をはじめとする自ら設定した目標を成し遂げ、その成果をしっかりとしたエッセイにし、SATとTOEFL iBTで高得点を取り、学校の成績が良い学生であれば、AO入試への対策が十分にできているのです。慶應義塾大学SFCをAO入試で合格しつつ、米国の一流リベラルアーツ・カレッジに合格した学生が居ました。

米国一流大学は年間500万円程度かかる~奨学金を考えよう

 子供が米国一流大学に進学したいと言った場合に保護者が忘れてはいけないのは、資金の問題です。米国の一流大学は、日本の一流大学に比べて、非常に授業料が高いのです。ハーバード大学の例では、滞在費も含めて年間500万円程度、4年間で2000万円もかかります。

 それを補うのが奨学金です。ハーバードやイエール大学など寄付金が多く集まる学校は、この2~3年、日本からの留学生であっても、米国の学生と同様に奨学金を与えるようになりました。ただ、財政的に余裕のない大学では奨学金を希望しない学生を優先的に入学させることも現実です。こうした情報は、受験する大学ホームページの「Financial Aid」をご覧ください。詳しく書いてあります。

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