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ウッドフォード元社長は“sacked” か“removed”か

海外メディアが伝えたオリンパスの社長「解任」

  • 土方 奈美

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2012年1月11日(水)

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 昨年10月の騒動勃発以来、一躍世界で最も注目される日本企業になってしまった観のあるオリンパス。

 事件の幕開けはマイケル・ウッドフォード社長(当時)の突然の解任だったが、筆者は、米英の主要メディアの報道を見ていて「解任」を表現する単語の多彩さに気がついた。

たとえば主要紙の第1報の見出しはこうだ。

Olympus Removes Michael Woodford as President
(ウォールストリート・ジャーナル電子版、10月14日)
In a Culture Clash, Olympus Ousts Its British Chief
(ニューヨーク・タイムズ、10月15日)
Sacked Olympus chief had sought answers to over $1bn in payments
(フィナンシャル・タイムズ、10月15日)

 このほか記事本文中の表現も含めると、主要紙をざっと見ただけでもsack/ oust/ fire/ dismiss/ dump/ ditch/ depose/ remove/ demoteなど10個近い動詞が出てきた。sacked/ fired CEOといった過去分詞の形で、形容詞的に使われているケースも多い。

「捨てられた」「役立たず」「敬意」…1単語が持つ言外の意味

 上に挙げた動詞はどれも「辞めさせる」ことを示しているが、英語のネイティブスピーカーの受ける印象はそれぞれどのように違うのだろう。筆者は、現在在籍するモントレー国際大学院の学生らに尋ねてみた。すると、とりわけ語感がきついのはsack, ditch, dumpで、いずれもやや口語的表現という評価だった。 日本語で最も近いのは「クビ!」だろうか。

 sackについては「袋に入れられてゴミ箱に捨てられる感じ」「頭から袋をかぶせられて始末されるイメージ」という声が挙がった。翻訳コースのある学生は「”The CEO is sacked”と聞くと、何かひどい失策を犯したので取締役会が怒っている印象」と解説してくれた。

ditchは「その人物をuseless(役立たず)と見なしている感じ」とのこと。oustやfire は、sackやditchよりはやや穏当な表現ということで、日本語の「解任」のニュアンスに最も近いようだ。

 一方、先に挙げたなかで最も印象が柔らかいのはdismissというのが、今回意見を聞いた学生の一致した見方だった。

「CEOが意に反して辞めさせられたことは分かるが、失策を犯したという印象は与えないニュートラルな表現」「sackなどと比べると、辞めさせられる人に敬意を払っている」という。日本語でいうと「退任」だろうか。removeの語感もこれに近いそうだ。

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