「グローバル時代を生き抜くための術を伝授する」

第2回 グローバル時代を生き抜くための術(Global Survival Practice)その2:歩きながら対話

口説くには一緒に歩こう

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2012年2月9日(木)

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 前回紹介した「さっとアウトライン法(難題がきたら、即、アウトラインを書くこと)」は元々、難題解決を少しでも楽にする方法として編み出した。しかし、アウトライン法にはもう1つご利益がある。それはグローバル人材の要件の中で、最重要な「構想力=デザイン力」を磨く練習となる点だ。

自分なりのアウトラインの描き方を会得する

 構想力というと難しそうだが、それは、慣れていないだけのことだ。構想を描く練習を日夜行っている人はそんなにいないだろう。それだけに、誰でも、練習すれば必ず上達する可能性を秘めている。アウトライン法は、図らずもその練習(構想を描く練習)になる。アウトラインとは、構想にほかならないからだ。

 前回は、「難題」のアウトラインを書くケースを想定したが、なにも「難題」に限る必要はない。むしろ、もっとやさしい普段の仕事でも、さっとアウトラインを書いてみるとよい。いや、さらに簡単なこと、例えば、今日の買い物のアウトラインを書いてみるとよい。回数を重ねれば、自然にうまくなるのが実感できるはず。Practice makes perfectだ。

 そのうちに、どんなテーマでも、アウトライン=構想を描けば、それが世の中とどう反応して、どんな結果が出てくるかという按配が自ずと分かってくる。そうなると、あなたにとって丁度よい、アウトライン(=構想)の描き方が分かってくる。自分について分かれば、次は、他人を動かすアウトラインにも応用できる。

 アウトライン法に関しては、いろいろとお話することがあるが、いったんこれくらいにしておき、今回は別の仕事術をご紹介しよう。それは「歩きながら対話」だ。ビジネスを進めるうえで、顧客との商談、上司・部下との打ち合わせなど、対話の機会は極めて多い。グローバルビジネスでも同様だ。対話を超えた、3人以上のグループ討議も、対話における会話力がベースになる。対話力を高めることは、グローバル人材になるうえでも基本中の基本だ。その対話力を比較的簡単に高める方法が「歩きながら対話」にほかならない。

 例えば、あなたは誰かと大事な話をする場合、どこで話をするだろうか?大事な話とは、ビジネス上の商談や、部下に対する叱責や、上司に対する抗議や、友人同士のお金の貸し借りの話や、恋人同士の別れ話だ。そんな時、会議室に鍵をかけて、誰にも聞かれないようにして話すのだろうか。

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著者プロフィール

キャメル・ヤマモト

【肩書き】
デロイトトーマツ コンサルティング ディレクター(2007年4月〜)、
ビジネスブレークスルー大学教授(2010年4月〜)

【略歴】
 島根県松江市出身、愛知県生まれ。東京大学法学部を卒業後、外務省に入省。エジプト、英国、サウジアラビア、および東京に勤務。その間、エジプトでアラビア語を習得、オックスフォード大学大学院中東政治・宗教問題を研究。青山学院大学大学院異文化マネジメント修士課程修了。外務省を退職後、外資系人事コンサルティング会社に入社。のちに、別の外資系人事コンサルティング会社に転じ、2002年まではシリコン・バレーに。2003年7月から2006年6月まで中国・上海に駐在、アジア太平洋大学大学院講師を経て、現職。

【主な著書】
 『世界標準の仕事術』(日本実業出版社)、『世界で稼ぐ人、中国に使われる人、日本でくすぶる人』(幻冬舎)、『稼ぐ人、安い人、余る人』(幻冬舎)、『鷲の人、龍の人、桜の人』(集英社)、『はまる人、はもる人、はめる人』(朝日新聞社)、『グローバルリーダー開発シナリオ』(日本経済新聞社)、『グローバル人材マネジメント論』(東洋経済新報社)、ほか。



このコラムについて

グローバル時代を生き抜くための術を伝授する

日本企業のグローバル化にともなって、ビジネスマンに求められる役割は大きく変わろうとしている。外国人社員が配属されて英語による会議に参加する機会が増えたり、外国人上司に業務を報告したりといったことが、現実に起きてくる可能性が出てきた。そこで、グローバル人材になるにはどうしたらいいのか、本コラムで紹介する。

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