• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「何だこれは?」当惑した米国人記者が描写した「AKB48」

趣味の多様性に対する寛容さは、日本人が一枚上手?

  • 土方 奈美

バックナンバー

2012年5月30日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2012年3月末、アイドルグループのAKB48がワシントンを訪れた。今年は日米友好の証として桜の苗木が日本からワシントンに贈られてから100周年に当たる。それを記念して、AKBが「全米桜祭り」でコンサートを開くことになったのだ。

 米国のメディアにはほとんど取り上げられなかったが、唯一、地元でのイベントとあって有力紙のワシントン・ポストが文化面の1面に“J-pop royalty”(J-pop界の王族)と題した記事を載せた。電子版では同じ記事に次のような見出しを付けている。

“Japanese girl group AKB48 breezes through D.C. in whirlwind of cuteness
(「日本の少女グループAKB48、『可愛らしさ』のつむじ風がワシントンを駆け抜ける」3月27日付電子版)

 さて、この見出しを読んで、AKB48を「かわいい」と好意的に評価した記事だと思うだろうか? 筆者が翻訳を学ぶモントレー国際大学院(MIIS)の英語ネイティブの教員や学生に聞いたところ、どうもそうではないらしい。

「旋風」はなく「あっという間に帰った」

 同級生のシーナは「cuteは米国では必ずしも良い意味ではない。小さい女の子にcute といえば褒め言葉だが、本気で女性を褒めるときには使わない」と語った。たとえばbeautiful, gorgeousといった正真正銘の褒め言葉と比べると、cuteはかなり適当な印象を与えるようだ。

 英仏通訳者のジュリー・ジョンソン教授は「少女の音楽グループであるにも関わらず、音楽については触れずcutenessで済ませているので、記者が『外見以外に見るべきところがない』と判断している印象を受ける」と語った。さらにbreeze through(吹き抜ける)という動詞句も、「airhead(頭が空っぽ)でshallow(薄っぺら)な印象を与える」と指摘した人が多かった。

 whirlwind(旋風、つむじ風、めまぐるしさ)という単語だけに注目し、この記事を「AKB48旋風がワシントンで巻き起こる」と訳した日本のメディアもあったが、かなりニュアンスが違うようだ。記事の本文中にも“Sixteen of its members were in town for just 36 hours, a whirlwind cultural exchange”(16人のメンバーの滞在時間はわずか36時間という、慌ただしい文化交流だった)とあるとおり、記者は「さっと来て、慌ただしく帰って行った」という意味でwhirlwindを使っている。

コメント47

「ニュースで読みとく英語のツボ」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

韓国がダメでも、日本なら技術を見る「目」が投資家にあるはずだ。

崔 元根 ダブル・スコープ社長