• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

米国の“専業主夫”事情

エリートビジネスウーマンを支える「内助の功」

  • 土方 奈美

バックナンバー

2012年7月10日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 6月の父の日に合わせて、米ABCニュースが深夜の報道番組「ナイトライン」で「増加する主夫(Stay-at-Home Dads on the Rise)」という特集を組んでいた。国勢調査では過去10年で主夫の数が2倍以上に膨らみ、15万4000人に達したという。

 「本日はトロフィー・ハズバンドについてお伝えします」。特集の冒頭、キャスターはこう語った。この番組によると、“trophy husbands”とは「料理や洗濯などの家事一切を引き受け、妻の弁当を用意し、子供のためにプレイデート(遊ぶ約束)をアレンジし、さらにジムで身体を鍛えるなど健康意識の高い夫」を指すという。stay-at-home dadが単なる“主夫”であるのに対し、trophy husbandは“かっこいい主夫、イケてる主夫”というニュアンスのようだ。

「この生活は良い機会さ」と笑顔見せる主夫

 番組に登場したカップルの妻たちは、税理士やメディア企業のCEOなど“alpha women(アルファ・ウーマン)”と呼ばれるようなエリートばかり。夫たちはそんな妻を会社に送り出すと、家事をこなし、幼い子供を水泳教室に連れていったり、主夫同士集まって子供を遊ばせたりしながら1日を過ごす。ある男性は「この生活はchallenge(試練)なんかじゃない、opportunity(良い機会)さ」と満ち足りた笑みを浮かべていた。

 ただ、trophy husbandという表現が少し引っかかったのは、trophy wifeというと経済力のある男性がステータス・シンボルのように連れ歩く、若くて美人だが頭はからっぽな妻を揶揄する言葉だからだ。trophy wifeは否定的な意味なのに、trophy husbandは本当に褒め言葉なのだろうか?

 trophy husbandという表現の出どころは不明だが、2002年10月に経済誌フォーチュンがずばり“Trophy husbands”と題した大特集を組んでいる。登場するのは、当時フォードの北米・南米担当COO(最高執行責任者)だったアン・スティーブンス氏をはじめ、JPモルガン・チェースCFO(最高財務責任者)、チャールズ・シュワブ副会長など超のつくエリート女性の夫たちだ。当時ヒューレット・パッカードCEOだったカーリー・フィオリーナ氏、ゼロックスCEOだったアン・マルケイヒー氏の夫も主夫として紹介されていた。

 「househusband, stay-at-home dad, domestic engineerなど、主夫を表現する言葉はいろいろあるが、どれを使うにせよ、彼らが自らのキャリアを捨てて、妻の成功や家庭の幸せを支えていることは評価すべきだ」と記事は説く。“Behind Every Great Man is a Great Woman(偉大な男の陰には常に偉大な女がいる)”ということわざをもじり、「偉大なキャリアウーマンの陰にはたいてい偉大な主夫がいる。そんな男性こそ、新たなトロフィー・ハズバンドである」という記述を見ると、やはりtrophy husbandは肯定的な言葉のようだ。

コメント5

「ニュースで読みとく英語のツボ」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官